RECORD BOY

BLACK UNIFORMS "Faces Of Death" LP OFFICIAL REISSUE


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・BLACK UNIFORMS - Faces Of Death LP SPLATTER VINYL 税込4,400円 / SOLID RED VINYL 税込4,400円 / BLACK VINYL 税込3,960円 (Unrest)

遂にアナログ盤もオフィシャル再発!!!

実は昨年にリプロダクション・ブートLPもカラー盤各種で出回り、当店周辺のマニア/コレクターの方々もざわつかせていたんですが、MOMENT MANIACSのビニール化などもやってたUnrest Recordsからオフィシャルで再発されました。ロゴが変わり、スプラッター/レッド/ブラックの3種でトータル1000枚プレス。各バージョンの内訳はわからないのですが、おそらく黒がレギュラーで一番多く、赤とスプラッターは同数プレスかなと思いますので、500+250+250=1000かな???確証はありませんが、ナンバリングの振り分け見るとそんな気がします。オリジナルを再現したインナーの出来はさほど良くはないですが、盤は重量盤で良い感じです。

80'sメタルパンク永遠のマスターピース、スウェーデンのBLACK UNIFORMSが1989年に発表した唯一のフルレングス・アルバム。MODERAT LIKVIDATIONのベーシストだったCliff Lundberg氏がギターを担当し、同じくMODERAT LIKVIDATIONシンガーのWisemark氏と中心となり結成したメタリック・ハードコア・パンク・バンドです。

まぁとにかくBLACK UNIFORMSに関しては言いたいことが山盛りありすぎます。BOYは旧店舗の時からプロモ・ポスター(オリジナル盤LPには、ジャケ・アートとメンバー写真のミニポスターが付いてるのがあった)を壁に貼ってたけど、当時この作品は今では考えられないくらいに日本で不評で、関東ローカルに限定した当時の印象では、ENGLISH DOGSのForwad Into Battleと並んで、東京ハードコア・パンク・バンド諸先輩方はガッカリしたり最初から相手にしてなかったようなレコードでした。ANTI-CIMEXのAbsolut Country of Sweden LP再発盤入荷時にも言ったけど、Splatter Punx on Acid comp.アルバム・リリースの2001年当時だって、日本ではたいして話題にもならなかったのです。「BLACK UNIFORMSが好きだ」っていう話は、CFDL, SDS, あとZOEのメンバーさんくらいからしか昔は聞こえてこなかったように記憶しています。でも個人的には、BOYプロデュース・ライダース・ジャケット(通称デストラクジャン)のモデルになったPetroffブランドのライダース・ジャケットを、Splatter Punx on Acid comp.アルバムのジャケとインナーで細部まで飛躍的に確認することができて大興奮だったし、何よりもこのビッグヘアー・パンクス・ルッキングと、スラッシュ・メタルにほとんど影響されてないメタルコア・パンク・サウンドには、日本のDEATH SIDEに通じるものを感じて、改めて魅了されました。

で、今こうしてまた聴いても、当時クロスオーバーしてパンク・シーンにも影響を与えていたスラッシュ・メタルからの影響が希薄だったメタルパンク・サウンドだったことがよくわかります。Cliff氏はMACHINEGUN KELLYというナスティー・グラム・ロック・バンドもやってましたが、これは決して見逃せないポイントで、Cliff氏のビッグヘアー原点は完全にMOTLEY CRUEだったのはマニアには有名です。MODERAT LIKVIDATIONのメドレー・カバーがすんなりハマってるように、曲調はスカンジナビアン・ハードコアらしいパンク・スラッシュの土台をキープしながら、ギターはメタリックだけど速いスラッシュ刻みリフなどは全くなく、名曲"Uncut"のようなミドルテンポのナンバーは鋼鉄タッチの初期モトリーを彷彿させます。さらに妄想を膨らませると、この"Uncut"は、モトリー経由で知ったジャパニーズ・ヘヴィメタル LOUDNESS(1985年に2バンドで全米ツアーを敢行)を知って、"Crazy Doctor"にヒントを得たような最高のメロディック・ギターソロと、そしてスラッシュには影響されてないとしつこく言った後にズッコケるようなことを言いますが、後半の重厚リフは"For Whom The Bell Tolls"を拝借したようでもあって、BLACK UNIFORMSは、ミドルテンポのナンバーに注意して聴くべきポイントが多い、珍しいタイプのメタルパンクだったと思います。あと、もう一つ言っておかなきゃないのはBATHORYとCliff氏の関係。以前からCliff氏がBATHORYに参加したことがある、という情報は流れていましたが、これはまだdiscogsにもMetal Archivesにも未掲載だけど実証済みの事実で、恐らくそう遠くない未来に、音源発掘などとは違う形(音源は一切残してない)で、世間に広く認知される事態が起きることでしょう。

と、まぁ、一応すっごい昔からBLACK UNIFORMSを好きだったと自負してる人間として、嫌みなくらい好きなこと書きましたが、最近このオリジナル盤は値段がエライ高騰してるので、持って無い人はもちろん、CDまで全種買い集めてきたダイハード・コレクターも、こんな長ったらしい解説すっ飛ばしてすぐさまポチっといてください!!!

The Furious Reissues of Italian Hardcore Punk!!



**毎週水曜日は当店の定休日ですので、受注対応は木曜日以降となります。


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・LONDON 77 - Justitia LP DIEHARD SMOKEY YELLOW VINYL 税込3,300円 (F.O.A.D.)

これまでは母国イタリア以外ではほとんど知られていなかった初期イタリアン・ハードコア・パンク・バンド、その名もLONDON 77のディスコグラフィーLPが、F.O.A.D. Recordsからリリース。限定300枚で、今回はそのうちのltd.100枚ダイハード・イエロー・ビニールで入荷しました。

活動時に残した全音源のデモとオムニバス提供曲をまとめた28曲入り。デモなんて当時は日本では絶対的入手不可能だったし、オムニバスと言っても伝説のカセット・レーベル BCTに参加してただけだったそうなので、知られざる存在だったのも無理はありません。バンド名からUK82影響下のアタック・パンクを想像してましたが、これが非常に暴力的なロウ・パンク・ハードコアで、南米ハードコアにも通じるチタチタ・ビート&ノイジー・ギターのプリミティブ・パンク・スラッシュは、イタリアン・ハードコア・ファンはもちろん、OLHO SECOなどの中南米ハードコア・ファンにもかなりオススメ or Die!!



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・STIGMATHE - Corri e Sopravvivi-Studio, Demo & Live 1983-1985 LP+CD DIEHARD PALE BLUE VINYL 税込3,960円 (F.O.A.D.)

80年代に7”EPを2種発表していたイタリアン・ハードコア・パンク・バンドのディスコグラフィーが、LPとCDのセットでF.O.A.D. Recordsからリリース。限定300枚で、今回はそのうちのltd.100枚ダイハード・ブルー・ビニールで入荷しました。この辺の80'sハードコア再発も昔ほど売れなくなり、当店はもう毎度熱心に買い続けているお客さんの分プラス数枚しか入荷させていませんが、そしたらこのたびのイタリア再発リリースのうち、NERORGASMOとBLUE VOMITは到着前にご予約で終了してしまいました。到着/販売を待っていた方には申し訳ありません。こちちらも残りわずかです。


LP Tracks A1-A3 : "Suoni Puri Dalla Libertà" 7" (1983)
LP Tracks A4-A6 : "Lo Sguardo Dei Morti" 7" (1985)
LP Tracks B1-B2 : "Raptus - Negazione E Superamento" Compilation LP (1984)
LP Tracks B3-B7 : "Suoni Puri Dalla Libertà" Demotape (Feb. 1983)
CD Tracks 1-11 "Hardcore Vivo: Dal Vivo Al Parco Amendola Modena 23-8-1983"


1st 7"は割りと日本でも80'sハードコア・マニアには良く知られた作品ですし、"Raptus - Negazione E Superamento"オムニバスLPも、イタリアン・ハードコア・パンク名作オムニバスの一つです。サウンドはちょっと憂いも漂う熱く実直なハードコア・パンクで、イタリアン・ハードコアのぶっ壊れたロウ・スラッシュなイメージとはちょっと違うけど、メロディーもある80'sユーロ・ハードコアが好きな人にオススメ。ブックレットと、カラー写真インサートも付いて、出来栄えも文句なしのコンピレーション・アルバムです!!

American Leather!!


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・CRIME SCENE - Dark Tidings 12" 税込2,860円 (American Leather)

コロナ禍にJerry A氏がベルギー・アントワープのミュージシャンとやってた遠距離プロジェクトが、5曲入り1st 12”をリリース。ヨーロッパ盤ブラック・ビニールも出てるようですが、American Leather Records盤USバージョン・レッド・ビニールで入荷しました。Jerryさん納品LPは毎度若干角打ってますが、抜けや折れなどシリアスなダメージはないです。

どうやらベルギー・チームはモダン・スラッシュやデスなどメタルのミュージシャンらしいので、一体どういった経緯で繋がったのか分からない、なかなか興味深いプロジェクトです。シンプルなミドルテンポ中心のメタリック・ハードコアで、90年代のメタルコアっぽい感じですが、断じてタフガイだのニュースクールなストンプ感などは無い、純然たるオールドスクール・ハードコアです。故にオッサン以外には地味な印象しか受けないでしょうが、Jerry氏曰く、"New Wave of Death-Punk"とのことですので、歌詞のテーマなどはJerry氏の世界観が一貫しているのかと思います。メタル・ミュージシャンだけあって、スピード・パートはスラッシュ・メタリックで、そのバッキングにJerry氏のVo.が乗るのもけっこう面白いです。それにしても、Jerry氏のVo.は本当に衰え知らずで凄いですね。PI以外のAmerican Leather Recordsリリースは、1度入荷したっきりで結局再入荷できなかったカリフォルニアDISSENSSIONの復活作LPの例もありますので(私もアレは買いそびれました。。。)、そんなに枚数の多いプレスじゃないと思います。気になる方はこの機会にチェックを。



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・JERRY A. LANG - From The Fire Into The Water LP 税込2,970円 / CD 税込1,980円 (American Leather / TKO)

ご存じPOISON IDEAシンガー Jerry A氏のファースト・ソロ・アルバム!!なんですが、PIの活動が無くてヒマしてるJerry氏が新たにレコーディングしたのではなくて、ほぼほぼ過去のコラボレーション・セッションをまとめたコンピレーションです。CDはペーパー・フォールド・スリーブで、3曲ボーナス追加の全15曲入り。アナログ盤にカラービニールは存在しませんよ。


1. Savage Beat - That's My Music
2. The Ransom - Psychodelic Nightmare
3. Crime Scene - Black Cat
4. Jerry A. Lang - Late Night
5. Dare To Defy - Get Out
6. Jenny Don't And The Spurs - Ladybird
7. Hard-Ons - The Blade
8. Black Bacon Butchers - Hole In The Wall
9. Poison Idea - The Butcher
10. Big Stick - Darling Raven
11. The Ransom - I Hate The Blues
12. Soft Kill - Fatigue
13. 25th Coming Fire - Alone And Gone (CD BONUS TRACK)
14. Eddie Dyer And The Phantom Notes - And Then There's Whiskey (CD BONUS TRACK)
15. Decimation Front - The Art Of The Steal (CD BONUS TRACK)


いやぁ、DARE TO DEFYとか懐かしいです。タフガイ系ハードコア・レーベル名門 Too Damn Hypeから出た地味なバンドの7"に、Jerry AとSHEER TERRORのPaul Bearerがゲスト参加してて、Too Damn Hypeのリリースとか当時そこそこ入れてたけど、あのシングルは全然売れなかったなぁ。あと、Slayer HippieがプロデュースしたHARD-ONS名作 Too Far Goneアルバムでコラボした曲も懐かしい。そんなにHARD-ONS聴かなかったくせに生意気言いますと、あのアルバムがHARD-ONSの最高傑作だと思います。あと、Jerryさんの最新プロジェクト CRIME SCENEとか、DETESTATIONなどのベーシスト Kelly氏参加のド渋カントリー/ブルース・バンド JENNY DON'T AND THE SPURSとのセッションなど、予想以上に楽しめる内容です。そしてトドメは、POISON IDEAの未発表曲 The Butcher!!バック陣がAPT.3Gラインナップでの1999年レコーディングなので、ちょうどLearning To Scream EPの頃の音源ですね。裏ジャケも最高。なんにせよ、PIファンはこれもスルー出来ないリリースです!!



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・POISON IDEA - Kings of Punk LP PORTLAND EDITION 2022 税込4,400円 (American Leather / TKO)

1986年にPusmortから発表され、クレイジーなジャケット、スピード、楽曲、演奏力など、全てに於いてUSHCパンク史に衝撃を与えたPOISON IDEAの1st LPが、伝説のポートランド・エディション再現盤で再発!!円安の勢いがピークの時に発売されて、とてもじゃないけど無理な値段になる見積もりだったのでしばらく様子を見てましたが、ようやくこの値段までこぎつけました。さすがにカラー盤は入荷してません。私も買えてませんので、妬んだりする必要なくポチってください。

オリジナルのPusmort盤にはステッカー/フライヤー/Squeal Skullポスターが付いてるモノがありましたが、当時バンド直販限定で、もう1枚ポスターが付いたPortland Editionという伝説的限定バージョンがありました。さらにそのポートランド・エディションに必須の付属品ではなく、また別にバンドからのみ入手出来る歌詞ブックレットという最難関鬼門アイテムが存在しまして、今回のポートランド・エディションのレプリカは、ポスター2種&ステッカーとそのブックレットまで再現しているという完璧仕様なのです!!

ポートランド・スピード・メタル MAYHEMのバック・メンバー、Slayer Hippie, Erick Olsen, Mondoの3人が加入する以前の初期POISON IDEAは、砂ぼこりが舞い上がるような猛烈なスピード感が最大の魅力だけど、クレイジーなジャケが衝撃的だったこのKings of Punks 1stアルバムでは既にアプローチも多彩になっていて、暴走ドライブしまくるリズム隊、すさんだ暴力的ヴォーカル, 焦燥感と表情豊かなフレーズが同居した驚異のギターが一体と襲いかかるハードコア・サウンドは、後のスラッシュ系ハードコア・パンク・バンドにも大きな影響を与え続けています。USHCを語る上で絶対に欠かせない重要作です。



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・POISON IDEA - War All The Time LP RED VINYL 税込3,300円 (American Leather / TKO)

レッド・ビニールで再プレス!しかも、前回入荷したのと裏ジャケ写真がまた変わってる!!どうやら2019年版からこの写真になってるようです。レコード棚にまたこの大傑作が1枚増えてしまいます。

ハードロックやヘヴィメタルのダイナミズムを導入し始めたPOISON IDEAのターニング・ポイント的大傑作とされる1987年2ndフルアルバムですが、後追いのファンはこれ以降のさらにダイナミックなPOISON IDEAも同時(または本作より先)に触れてるわけですから、まださほどハードロッキン・クロスオーバーな印象は受けない作風ではないかと思います。しかし、Kings of Punk 1stアルバムを聴きまくったファンが本作を初めて聴いた時の衝撃は想像に難くありません。その要因は言うまでもなく前作からのメンバー・チェンジです。同郷ポートランドのスピード・メタル・バンド MAYHEMのメンバーだったEric "vegetable" Olsen(ギター)とSlayer Hippie(ドラム)が加入したわけですが、リズム・セクションのダイナミズムが飛躍的に向上しているので、実は曲調はKings of Punkのようなドライビン暴走スラッシュ・チューン連発ながら、まるでハードロッカーがハードコアをプレイしてるような最強のアンサンブルが実現しています。もちろんEricのフレーズはヘヴィメタリックだけど、スラッシーなリフで爆走する"Romantic Self Destruction"などは、実はPig Championの作った曲です。MAYHEMの"Burned Alive" LPは1986年~1987年に録音していたので、もしかしたらEricとSlayer HippieはMAYHEMとPOISON IDEAを掛け持ちしてる時期もあったのかもですが、MAYHEMのLPインナーの写真の中でEricは既に革ジャンにPOISON IDEAとペイントしてたし、Slayer Hippieに至っては、POISON IDEA加入前にKings of PunkアルバムのプロデュースでJerry A.&Pig Championと共に共同作業をしていたのです。つまり何が言いたいのかと言うと、雇われのような新メンバーなどではなく、Jerry AとPig Championをフルリスペクトし良く知る最高のミュージシャンだからこそ、このKings of PunkとFeel the Darknessの中間として完璧すぎる作品を完成することができたのではないでしょうか。あと、Chris Tenseのトリッキー過ぎないベース・プレイも本当に素晴らしい。彼のベース・ラインが、Kings of Punkアルバムの時のあの砂ボコリを上げてるような猛烈なドライブ感を本作でもキープさせていたのかと思います。またしても興奮して長々と書いてしまいましたので、あとはもう思う存分聴きまくってください。



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・POISON IDEA - Latest Will and Testament LP 税込3,300円 (American Leather / TKO)

2019年版で再入荷!この最新版は、ハイプステッカーと、インナースリーブの写真も前バージョンと変わってます!

アメリカ・オレゴン州ポートランドのハードコア・パンク・バンド POISON IDEAの2006年発表アルバム。彼ら自身のレーベル American LeatherとTKOの共同リリースでの再発盤です。再発に至った経緯については、EL ZINE 22号に掲載されたボーカリスト Jerry A.のインタビューをぜひ読んでいただきたいのですが、バンドとオリジナル・リリース・レーベルの対立を抜きに考えても、いずれは再発されて然るべき、POISON IDEAの歴史の中でもとても重要な作品ですので、未聴の方はもちろん、そして当時さほど聴きこまなかった人もぜひこの機会に再検証してほしい名作です。今回もTOXIC HOLOCAUSTのJoel Grind氏によるリミックス。

と言っても、古くからのファンならば2006年当時に購入して再生した瞬間、すぐに燃え上がったはずです。Pig Champion, Slayer Hippie, MondoがPOISON IDEA脱退後(だったかな?まだ脱退する前だったかも)に7"を1枚出していたセッション・プロジェクト FATAL ERECTIONは、90年代POISON IDEAの重量級ミドルテンポR&Rな面を強く感じさせて、7"はBlank Blackout Vacant ~ We Must Burn路線が好きな人には最高の内容でした。片や、Chris TenseとDean JohnsonのPick Your King ~ Kings of Punk期POISON IDEAリズム隊を呼ぼ戻してAPARTMENT 3Gチームで再結成したJerry A.主導POISON IDEAの1998年発表Learning to Scream 7"は、やはりまるで初期POISON IDEAなホコリっぽい疾走感でファンをうならせました。そしてまたJerry A.とPig Championがタッグを組み発表したこのアルバムは、のっけからSlayer Hippie復帰か?と勘違いしてしまいそうな重心の低さで突っ走るドラミングと、トム節全開なドライビング・リフでスタートして、もうホントいつ聴いてもカッコいい!!!この時のドラムの人、2バス連打もやったりして、Slayer Hippieの代役に徹する謙虚さが自分はかなり好きだったんですが、今何やってるのかな?重量級グルーヴ、猛烈な爆走感、まるでR&Rのスタンダード・ナンバーのようなキャッチ―さなど、これぞPOISON IDEAな要素が凝縮された文句なしの復活作であり、Pig Championの遺作となったメモリアル・アルバムです。



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・POISON IDEA - The Beast Goes East LP WHITE VINYL 税込5,940円 / ORANGE VINYL 税込5,940円 SOLD OUT / BLACK VINYL 税込3,850円 (American Leather / TKO)

やってやりました、各ltd.100枚オレンジ&ホワイト・ビニールも掟破りの特別入荷!!!Jerryさん納品LPは毎度若干角打ってますが、抜けや折れなどシリアスなダメージはないですし、各種カラー盤がこの値段で日本で買えるんだから全然OKでしょう。もちろん少量入荷なので、もし転売されても、すぐわかりますよ。どうしてもやりたい人は、頑張ってごまかしてくださいね。

ここ日本でもジャパコア・パンク・ミュージシャン諸先輩方から、80'sハードコア・パンクに魅入られたマニアックス、そして愛すべきレコード・コレクター・アスホールズまで、多くのファンに長年親しまれるUSオレゴン州ポートランド出身キングス・オブ・パンク POISON IDEAの、1990年5月6日のライブを収録した13曲入りアルバム。自身のレーベル American Leather RecordsとTKO Recordsのタッグによる一連の再発シリーズ番外編と言いますか、これは初公開の音源ですからファンには再発シリーズとはまた違った興奮があります。

LP2枚分並みの重量になるボリューム超満点20ページ写真集ブックレットが、ゲートフォールド・ジャケットとの一体型で付属。もちろん写真は当時のモノで、Feel The Darkness発表直前に行われた Eastern Tour Spring 1990ツアー時に、BOYバージョンのFeel The Darknessデラックス2枚組LP付属ポスターにも素晴らしい写真を提供してくれたSlug & Lettuceの女性パンク・フォトグラファー Chris Boarts-Larson氏らにより撮影された最高のフォトで埋め尽くされています。Bon Joviシャツでお馴染みのあのMyrtle Tickner氏が、RANCID VATのシャツ着てるセンスとか最強過ぎる!!ポスターも付きます。

録音場所はDISCHARGEのライブ盤でも有名なニュージャージーCity Gardens。ギターはAldine Strycnine氏、ベースがMyrtle Tickner氏の頃で、個人的にも好きなラインナップなので楽しみにしていました。サウンドボード・レコーディングということでしたが、実際聴いたところ、これはライン録りではなさそうですね。これまで発売されてきたPIのライブ盤は、その高い演奏力によって、どれもハイクオリティな作品に仕上がっていたので、このアルバムはPIライブ盤史上最も生々しい音源のリリースと言えますが、もちろん演奏とサウンドの質が低いわけではなく、オーディエンス録音による臨場感は、今までのPIライブ盤にはなかった感触です。今までにない、と言えば、"Discontent"のライブ・バージョンは初めて聴くような気がしたので調べたら、やはりこの曲のライブ・バージョンは今までブート音源でしか出てないです(よね?間違ってるかな?)。"Sweet Home Pretty Vacant"はレイナード・スキナードとピストルズのイントロをただ繋げたもので、カバーと言うようなほどのことはやってませんが、MC5カバーで昔のロック・バンドみたいな各メンバー紹介してるのは面白いです。

PIの熱心なファンならば、初公開のレア・ライブ音源というセールスポイントなど無くとも理屈抜きに楽しめると思いますが、見る角度や言い方を変えれば、for POISON IDEAマニアックス・オンリーなアルバムとも言えます。ディーン・ジョーンズの真似しないで歌ってるDiscontentとか、信者がアレコレ聴きどころを探ったり考察したりできる音源がまだあったというだけでもう最高なんです。ライナーノートもじっくり読んでみてください。


1. Hangover Heartattack
2. Lifestyles
3. Just To Get Away
4. Made To Be Broken
5. AA
6. Rubber Husband
7. Nation Of Finks
8. Ballad Of A Pre-Op
9. Discontent
10. Typical
11. Kick Out The Jams
12. Sweet Home Pretty Vacant
13. Cop An Attitude



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・POISON IDEA - Get Loaded And Fuck LP WHITE VINYL 税込5,940円 / YELLOW VINYL 税込5,940円 SOLD OUT / BLACK VINYL 税込3,300円 (American Leather / TKO)

遅くなりましたが、こちらも各ltd.100枚イエロー&ホワイト・ビニールも掟破りの特別入荷!!!

ここ日本でもジャパコア・パンク・ミュージシャン諸先輩方から、80'sハードコア・パンクに魅入られたマニアックス、そして愛すべきレコード・コレクター・アスホールズまで、多くのファンに長年親しまれるUSオレゴン州ポートランド出身キングス・オブ・パンク POISON IDEAのオールド・クラシックス・リイシュー・シリーズが、1988年にカセットでリリースされたコンピレーション・アルバムも登場。あまり知られていないのですが、実はこれ、HERESYのKalv氏のレーベル In Your Face Recordsから1989年にアナログ盤でリリースされ、POISON IDEAの悪名を世界中にとどろかせたコンピレーション・アルバム "Ian MacKaye" LPのオリジナル・バージョンなのです!!

ともに発売後早々に完売して入手不可能となった2種のEP、"Filthkick" 7" (1988年)と"Getting The Fear" 12" (1989年)をカップリングした内容ですが、"Filthkick" 7"に収録されてたDAMNEDのNew Roseカバーは除外し、代わりに当時初公開した新曲 "Burned For The Last Time"を追加した全6曲。"Ian MacKaye" LPのジャケは、モノクロながらその汚さが伝わってくるケツの写真と、タイトルはMINOR THREAT, FUGAZIのイアン・マッケイということで物議を醸し出しました。リリースしたKalvはPIと同じくらいMINOR THREATのファンで、過去にコンタクトしたこともあったイアン・マッケイが誠実な人物だというのもわかっていましたから、彼が一番"Ian MacKaye" LPリリースに関しては振り回されたことでしょう。もちろんコケにされたイアン・マッケイ自身もオモシロいわけがなく、Kalvにも連絡してきたそうです。また、Jerry Aもイアン・マッケイ/Dischordに、「俺達そもそもMINOR THREATのファンだったけど、ついジョークでやっちった」と後に手紙を書いて送ったそうですが、結局イアン・マッケイからJerry Aには返答はなかったとの事。ついでに面白い話を言いますと、"Ian MacKaye" LPを当時レコードショップで見つけたDEAD KENNEDYSのジェロ・ビアフラは、「これは攻撃対象が間違ってるよ。タイトルはレイ・カッポ(YOUTH OF TODAY)にすべきだ」と言ったそうですが、実はタイトル案でイアン・マッケイよりも先に候補に挙がっていたのはビアフラだったということです。あ、あと、ジャケのケツの人物は、IMPERIALLIST PIGSのベーシストらしいですね。

まぁ後々いろんな噂や暴露話が出てきましたので、当人達ももはやうろ覚えで、どれがどこまで100%真実なのかは、他人が知る由もないのですが、ハッキリしてるのは、POISON IDEAは別にたいしてイアン・マッケイをヘイトしていたわけではなかったけど、PIならではのキツ~イお騒がせジョークにすぎなかった、ということです。これって、世知辛い現代にやったら人格否定レベルで炎上するんだろうけど、当時は知り合いや友達のバンド同士でも、「あいつらはいい連中だけど、負けらんねぇ。俺達の方が絶対かっこいいことやってる」っていうツッパリ合いが、世界中のシーンでフツーにあったということを、若い人には知ってもらいたい。別にかっこよくもない知り合いバンドをヨイショして傷を舐め合って、ソーシャル・メディアでいいね!の数なんぞ増やす必要ない時代だったし、例えキツイこと言ってそこで誤解が生じたり仲たがいしたって、それはもうしょうがない、くらいの意気込みでみんな自分の音楽を本気で追及していたのです。

少々説教臭くなってすみません。でも、ここに収録されてる全6曲を聴けば、いかに当時のPOISON IDEAが研ぎ澄まされていたかがわかると思います。とにかく全曲あり得ない完成度の高さで、ハードロック・テイストを取り入れた時期のPIの絶頂期と言えます。この緊張感の高いハイクォリティーな曲群の中で、DAMNEDのカバーを外したのは個人的に大正解だったと思うけど、Kalvは「DAMNEDのカバーは除外して、代わりになんかメイデンみたいなメタル・ナンバー送ってきた」と、少々残念さをにじませながら発言していましたが、その"Burned For The Last Time"も最高に激渋(そもそも全然メイデンっぽくない)。この曲でリード・ギターやってる長髪メタルヘッズのKevin Sandersって、New Renaissanceからのアルバムが正統派メロディックなマイナー・メタルの名作としてクサレ・メタル・マニアに評価の高いGARGOYLEの人だったんですね!!



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・POISON IDEA - Squeal Skull T-SHIRT 税込3,850円

USキングス・オブ・パンク、!!

PusmortからリリースしてKings Of Punks LPの付属ポスターにも使われたこのデザインが、PIの最初のマーチャンダイズだったそうです。当時Pusheadの片腕として仕事してたSquealという故人がデザインしたので、Squeal Skullと命名して復刻されました。

ボディはPort & Companyというブランド。サイズはS/M/Lの3種入荷。



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・POISON IDEA - Squeal Skull WOVEN PATCH 税込900円

パッチも少しあります!

VENOMOUS CONCEPT - The Good Ship Lollipop CD


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・VENOMOUS CONCEPT - The Good Ship Lollipop CD 税込2,750円 (MCR)

BRUTAL TRUTHのヴォーカリストKevinとNAPALM DEATHのベーシストShaneらによるVENOMOUS CONCEPTの2023年新作アルバム。MCRからの日本盤CDにはボーナス2曲を追加しています。今回はドラムが元CANCER、ギターは現NAPALM DEATHなんですが、先行リリースのSplit 7"以上に、エクストリーム・メタル・ミュージシャン結集とはにわかに信じがたい驚愕のロック・テイスト全開パンクロック・アルバム。スラッシュ・ナンバーはほんの数曲で、サンプルの曲ですら本作品中ではかなりハードコア寄りな位置づけなんです。Kevin Sharpってこんな曲も歌えるんだなー。とにかく驚きました!!


Napalm Deathのシェーン・エンブリーと元Brutal Truthのボーカリスト、ケヴィン・シャープによって結成されたこのパンクバンドは、これまでで最も広大で幾多の音楽の境界線を消し去る本作をリリース。イギリスのデスメタルの伝説であるCANCERの元ドラマーであるカール・ストークスとナパームデスのギタリスト、ジョン・クックが参加。エンジニアにはピアーズ・モーティマー(ディープ・パープル)、そして、長年の友人でありサウンドマンであるサイモン・エフェミー(パラダイス・ロスト、アモルフィス)によってプロデュースされた本作は、2020年のパンデミックの最中に挑戦的に録音されました。「コロナ禍の様々な制限の中でレコーディングを行ったが、それは驚くほど楽しく創造的な体験だった」とシェーン・エンブリーは語る。MCRよりリリースとなる日本盤のみボーナストラック2曲入り。
(インフォメーションより)

挿入曲
1. Good Ship Lollipop
2. Timeline
3. Slack Jaw
4. Pig
5. Clinical
6. Fractured
7. Voices
8. So Sick
9. Flowers Bloom
10. The Humble Crow
11. Can't Lose
12. Everything is Endlessness
13. Life's Winter
14. The Hands of Disease *
15. Behold the Bitter Dawn *
* ボーナス曲

(インフォメーションより)




Hardcore 80's!!


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・MRTVI KANAL / GRC - Split LP DIEHARD CLEAR YELLOW VINYL 税込3,300円 (F.O.A.D.)

F.O.A.D.異色リリースと言えるクロアチア/旧ユーゴスラビアのポスト・パンク2バンドによる1983年Splitアルバム再発LP。オリジナル・リリースはカセットのみで、今回が初の再発。LTD.150枚のダイハード・イエロー・ビニールで入荷しましたが、早々にレーベル完売しているそうですので、ポスト・パンク・マニアにはかなり好評の再発盤のようです。

MRTVI KANALは当時残した公式音源はこのSplitのみとのことですが、これはマニア受けするのが完全に納得です。シンセサイザーが重要な位置を占めるポスト・パンクで、一筋縄でいかない曲調も、シンセの旋律も、東欧独特の曇天ポスト・パンクと素晴らしくマッチしています。GRCは以前にもF.O.A.D.からカセット音源が再発されていたグループで、アコースティックな音色でポスト・パンク調のナンバーを表現するところは、まさにネオアコとポスト・パンクの中間ど真ん中。母国語詞ですが、こちちらのバンドの方がUKニューウェイブに近い感覚です。



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・BANNLYST - Mork Tid 7" 税込1,650円 (Norwegian Leather)

初期ノルウェー・ハードコア・パンクを代表するバンド BANNLYSTの発掘未発表音源を収録したEPが、日本のパンク・シーンとも古くから親交の深いHeart First Recordsの別名義レーベル Norwegian Leatherからリリース。


TRACKLIST:
A1) Bare En Slave (1985)
A2) Mørk Tid (1985)
B1) Terrorstyre (1985)
B2) 40000 Døde Barn (live 1992) complete song version on Blitz Live LP cuts off


FADER WARと並んで人気の高い初期ノルウェー・ハードコア・バンドで、DISCHARGEの影響が強かったスウェーデンや、ドランクなスタイルが特徴的なフィンランドのパンクとはちょっと違う、フォーキーな牧歌的旋律も絡めて粗く疾走するサウンドが渋かったバンドです。が、この発掘音源はメンバーがSO MUCH HATEを始める直前の1985年に録ってた最後期のレコーディングだそうで、ちょっとスウェーデンのAVSKUMやSOUND OF DISASTERにも通じる、音楽的土台がしっかりある荒々しいスカンジナビアン・ロウ・ハードコア・スラッシュがかっこいい!!こんなバンドだったかな?と思うくらい渋いです。

激渋カラー写真掲載のインサートと英訳インナーが付いてますが、これプラス小さなステッカーも先着で付属するそうで、それがちょっと入れ忘れで入ってなかったから、受注は開始しますがお渡しはステッカー到着後に致します。でもそのステッカーもどうやら全コピーに付属するモノでもないみたいなので、ファンはぜひこの機会にお買い求めください!!



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・DTR - Kungens Barn CD 税込2,200円 (Black Konflik)

スウェーデンの初期ハードコア・パンクを代表する名作オムニバスLPシリーズ Really FastのVol.3に参加していたバンドのコンピレーション・アルバムが、マレーシアBlack Konflik Recordsから限定300枚でリリース。これまでではそのReally Fast Vol.3しか音源が確認されてなかったグループだけど、ここに収録されてるのは練習テープを無理矢理掘り起こしたようなモノではなく、ディスコグラフィーとしてもしっかり記録されるべきクォリティーの音源なので、80'sハードコア・パンク・ファンはぜひチェックしてみてください。


Tracks 1-9: Recorded 1985 at Bosse Sound by Bo Granstam. Mixed by B. Granstam and DTR
Tracks 10-19: From the compact cassette "Rise another world". Recorded 1984 by DTR
Tracks 20-21: Demo-recordings recorded 1984


当時のスウェディッシュ・ハードコア・パンク・シーンにもいくつか存在したUSHC影響下のタイプで、イギリスのLoony Tunesから7"を出して初期メロディック・ハードコア・ファンにも認知されていたIDENTITYに後に参加するメンバーも在籍しています。ファストコア並みのドカドカ2ビートに乗せてキャッチーな曲を演奏するロウ・スラッシュは、STUPIDSをはじめとするUSHCインフルエンスドなLate 80's UKHCっぽい雰囲気があり、それをスウェーデン語Voで歌っていて、RAPED TEENAGERSなどのファンにオススメです!!



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・AUTARKIA - Gobiernate A Ti Mismo LP DIEHARD AQUAMARINE BLUE VINYL 税込3,300円 (F.O.A.D.)

以前に1994年カセット・アルバムのビニール化再発も入荷して好評だったメキシカン・ハードコア・パンク・バンドの、今度は1993年1stデモ Sociedad Autosuficienteが、タイトルを変えて初ビニール化再発。イタリアF.O.A.D. Recordsからの限定300枚リリースで、今回はそのうちのltd.100枚アクアマリン・ブルー・ビニールで入荷しました。

94年のカセット・アルバムは、CHAOS UK系統中南米スタイル・プリミティブ・ハードコア・パンクの王道中の王道といった感じの内容がグレートでしたが、このデモ音源はF.O.A.D.の、「超天然ファズコア・パンクス!!」というキャッチコピーがピッタリくる、限りなくシンプルな曲をチタチタ・ビートとノイジー・ギターで叩き出した、これまた王道中の王道のメキシコ・コア・ロウ・ノイズ・パンク!!ジャケット・アートのモヒカン・スカルまんまな、お日様モヒカン状態のメンバーのルックスもまた、メヒコ・パンクならではです。



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・POISON IDEA - Record Collectors Are Still Pretentious Assholes LP 税込3,300円 (American Leather)

アナログ盤ようやっと入荷!!

ここ日本でもジャパコア・パンク・ミュージシャン諸先輩方から、80'sハードコア・パンクに魅入られたマニアックス、そして愛すべきレコード・コレクター・アスホールズまで、多くのファンに長年親しまれるUSオレゴン州ポートランド出身キングス・オブ・パンク POISON IDEAのオールド・クラシックス・リイシュー・シリーズが、1984年発表の1st 12"もボーナス追加で再発!!今回は裏ジャケ写真が初公開別ショットを使用。インナースリーブにも当時の写真やフライヤーを掲載し、そして付属のポスターは、ジャケットに掲載したPig Championコレクションのレア盤の数々をクイズにしたRecord Collector Callenge Map!!このアイデアは最高すぎる。我々アスホールズには嬉しいですよね。俺もいつか自分のコレクションでやってみたい。"Drinking Is Great" 7"と"Cleanse The Bacteria" LPの、初期PI参加2大名作オムニバス提供曲を収録した、文句なしのリイシューです!!

そして内容についてももちろん文句のつけようのないかっこよさです。13曲を7"シングル盤に詰め込んだ1983年のPick Your King 1st EPで、後続のスピードコア・スラッシャーを大いに触発したPI節は、この1st 12"で完全に完璧に完成の域に達していて、後に彼らがR&Rのルーツを探究してダイナミックに深化していっても、スピード・パートやスラッシュ・ナンバーでの故Pig Champion氏の手癖というかリフ・ワークには、ここで聴ける焦燥感と猛烈なドライブ感も全く失せていなかったことがわかると思います。もう個人的にも何百回聴いたかわからないほど聴いて検証したけど、やっぱ思うのは、キング・オブ・レコード・コレクター・アスホールズだったPig Champion氏が、全米をマイカーで旅しながら探し求めたという伝説も語られるTHE FIXの1st 7"からの強い影響が、こんなにもホコリっぽいスピード感を生み出したのかなー、などと考えてしまいます。


1. A.A.
2. Legalize Freedom
3. Cold Comfort
4. Thorn In My Side
5. Rubber Husband
6. Rich Get Richer
7. Don't Like It Here
8. Time To Go
9. Town Hall
10. Laughing Boy
11. Typical
12. Die On Your Knees
13. I Got A Right



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・OUTPATIENTS - Readmitted LP 税込3,300円 (Painkiller)

X-Claimに代表されるボストンのCrew系ハードコアに対して、SIEGEやDEEP WOUNDと並んでエクストリームなサウンドを追求していたボストン郊外の80年代マサチューセッツ・カルト・スラッシュ・パンク・バンドの一つ、OUTPATIENTSのコンピレーション・アルバムが久しぶりにリリース。1987年にIncas Recordsから発表した1st LP以前の音源を編集したコンピレーション・アルバムは過去にもいくつかリリースされていましたが、クロスオーバー・メタルパンクに接近する以前のロウ・スラッシュ期OUTPATIENTSは、当時広く流通しなかったデモなどの音源に集約されているので、未聴の人はぜひこういったコンピレーション・アルバムで体験してぶちのめされてほしいです。Painkiller Recordsからのリリースで、ポスター・インナーも素晴らしいです。

スピード, 焦燥感, アグレッシブな演奏の全てがモノ凄いテンションで、いつ聴いても本当にカッコいいUSHCバンドです。アルバムを発表する頃の80年代後期にはスラッシュ・メタリックなクロスオーバーっぽさが増したけど、CANCEROUS GROWTHのディスコグラフィーCDブックレットのライナーの中でOUTPATIENTSのことを「MOTORHEADに憑りつかれた殺人的に猛烈な爆音」のような表現でリスペクトしていた通り、改めて聴くと確かに、曲構成はハードコア・パンクの反復と言うよりも、MOTORHEADみたいな曲になったADDRENALIN O.D.っぽくも聴こえてきます。全80'sハードコア・ファン必聴級のグレート・バンドです!!



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・AGNOSTIC FRONT - No One Rules LP LTD.460 BLUE VINYL 税込3,960円 (Radio Raheem)

5thプレスはブルー・ビニールでltd.460枚!!たぶん今後そんなにちょくちょくは入らないと思います。

言わずと知れたNYHC重鎮バンドの初期デモ音源を収録したLPが、NYC MAYHEM, the ABUSED, SACRILEGE (NY), BLACKTASKなどを再発していたRadio Raheemから初ヴィニール化!!

音源自体はGTAから出ていた Raw Unleashed CDで収録されていた有名な音源、と言っても、考えてみればあのCDは1995年のリリースで、GTAも消滅してからもう10年近く経ちますので、初めて聴く若いファンも少なくないかも知れません。今回はあの音質をどう処理しているかもファンには気になってたところですが、敢えてリマスタリングで高音質にはせずに、非常に生々しくスリリングなサウンドで再現されています。COCKNEY REJECTSをカバーして、When The Skins Go Marching In と歌うスキンヘッド・イヤーズな最初期のレア音源だけど、1986年の2ndアルバム Cause For Alarmでの大胆なスラッシュ・メタル・テイストの導入以前からスピード狂スラッシャーにはアグノは人気が高くて、まさしくスキンズ・スラッシュなロウ・アンリーシュド・スピードコアは、問答無用の激渋さがあります。

そしてこのLPで最もファンを狂喜させてるのが、超豪華ブックレットです。Jimmy Gestapoや故Raybeezの姿も確認できる裏ジャケの写真からして大興奮ですが、ブックレットに掲載のメガレア写真の数々が凄過ぎる!!あまりにも大量の写真やフライヤーの量のおかげで、並大抵のボリュームには収まらず、通常の2枚組LPよりもズッシリ重いレコードになっています。自分が今まで見てきたレコードに付属のブックレットの中では、一番のボリュームです!!


SIDE A : Don Fury 1983
A1. Smell The Bacon / What's With You
A2. In Control
A3. Last Warning
A4. Fuck All Authority
A5. Fight
A6. Get Out / Final War
A7. Discriminate Me
A8. United Blood
A9. Society Suckers
A10. No Rights (No One Rules)
A11. Friend Or Foe
A12. We Should Care
A13. Blind Justice
A14. Crucial Changes
A15. Traitor
A16. When The Skins Go Marching In / We Can Do Anything
A17. It's My Life

SIDE B : Don Fury 1984
A18. Blind Justice
A19. Your Mistake
A20. Friend Or Foe
B1. No One Rules
B2. Fight
B3. Last Warning
B4. United And Strong
B5. Hiding Inside
B6. Discriminate Me
B7. With Time
B8. Traitor
B9. Victim In Pain
B10. Power
B11. United Blood
B12. Time Will Come
B13. Society Suckers
B14. The Blame



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・SUNDAY MATINEE BOOK + UNDERDOG "Live On WNYU 1987" FLEXI 税込11,000円 (Radio Raheem)

ANTIDOTEやWORSTなどメガトン級にレアなUSHCの再発を連発するRadio Raheem Recordsは、これまでにもいくつか写真集をリリースしていたけど、当店では躊躇して入荷させてきませんでした。しかし、よりによって円安の最絶頂期にこの凄い写真集の発売告知/予約受付がアナウンスされ、しばらく悶々として考えながらも、どうせ自分用に1冊買うならば他にも欲しい人はいるだろうと思い、意を決して入荷させてみました。今は円安もだいぶ落ち着いたけど、今回入荷したのは予約者限定バージョンなので数か月前に支払いをせねばならず、とにかく高かったのです。日本から直販で買った人はどれくらいいたのかな?当時のレートで、このプレオーダー・パックは送料抜き9000円弱でしたから、直販した人はこの販売価格以上だったのではないでしょうか?メチャクチャ切り詰めた値段設定なので、すみませんがこの商品は通販の送料サービス適用外でお願いします(他ご注文商品が条件を満たしていれば、もちろんサービス送料適用致します)。ハードカバーで全160ページの、サイズ/重量ともにボリューミーな本ですので、配送は佐川急便一択です。何卒ご理解ください。

しかし、内容はNYHCファン狂喜間違いなしです。「羊たちの沈黙」や人気ドラマ「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」にも出演していたNY出身の女優で写真家のBrooke Smithは、実はCBGB名物の日曜昼の部ライブ 、サンデー・マチネに通い詰めていたパンク・ガールだったそうで、彼女が2010年に引っ越しした際に大量に出てきた秘蔵写真を書籍化したモノがこれです。AGNOSTIC FRONT&NAUSEA両シンガーのラブリー・ショットの横に写り込むトッド・ユース、GERMSのシャツ着てUNDERDOGのライブで超ノリノリのジミー・ゲシュタポとレイ・キャポ、あとULTRA VIOLENCEのライブ写真なんかまで載ってます。巻末に各写真のキャプションがあるので、これ誰だったっけ?あー、STRAIGHT AHEADだ!など、見覚えある顔だけど思い出せなくてモヤモヤすることもありません。

そして目玉の予約者限定特典。UNDERDOGの1987年ライブ2曲入りソノシートが付くんですが、これが後のTHE ICEMENシンガー Carl Demola (aka Carl Griffin)在籍時の発掘音源!!この人の時のUNDERDOG音源が世に出るのは初めてじゃないでしょうか?音質も悪くないし、エモーショナルなRichieとは別の魅力があるシンガーでした。知らなかったけど、10年前に亡くなってるんですね。。。

さらにこのプレオーダー・パックは、8"x10"サイズのフォトプリントも付きます。これは、UNDERDOGフォト(Carl Demola)、TATTOOフォト(首のブルドック・タトゥーはPete Hinesですね。若い!)、あとBoobsフォトという女性の胸の部分の写真の全3種存在するんですが、人気の集中しそうなUNDERDOGフォトとTATTOOフォトだけに絞って入荷させました。案の定この2種が予約開始早々に売り切れてたけど、その後Boobsバージョンも売り切れて、予約者限定バージョンは全種完売終了しています。あと、レギュラー・バージョンと違ってプレオーダー・バージョンの背表紙の当たりがマルーン・カラーです。レーベルではレッド・カバーと言ってるけど、マルーン・カバーと言わせてください!!

UNDERDOGのRichie Birkenhead, AGNOSTIC FRONTのRoger Miret, そしてBrooke Smith本人のコメントも掲載。Roger氏がNAUSEAシンガーのAmy Keimと結婚して子供も生まれた、ちょうどこの写真集の頃の状況について語ることは普段あまりなく、AFファンならばご存じの通り、当時のRoger氏は逮捕や裁判で大変な時で、「俺の人生の中でも最悪な時期だった」と語る彼のコメントは、貴重なのではないかと思います。

当たり前ですが再入荷はしませんので、ここは一つ覚悟を決めて、ポチっときましょう!!


掲載バンド&ミュージシャン : Bad Brains, Ultra Violence, Antidote, Agnostic Front, Cro-Mags, Murphy’s Law, Underdog, Warzone, Straight Ahead, Nausea, etc

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