COFFINS / SECOND TO NONE - Nine Cocoons Of Dens To F" SPLIT CD
*毎週水曜は 定休日ですが、黒いヤツばっかり到着してましたのでカートアップしました!

・COFFINS / SECOND TO NONE - Nine Cocoons Of Dens To F" SPLIT CD 税込1,944円 (Daymare Recordings)
日本の東西ドゥーム・デスの代表格であり、またメタル・サイドとハードコア・サイドから互いに接近していった2バンドによる対決といった組み合わせでもあるSplit CD。両者互いの魅力を「存分」ではなく、引き出しの多さをチラ見させてるよう内容ゆえに、とても面白いSplitとなっています。
そもそも各2曲では自身を最大限にアピールするには無理がありますし、お互い数十分では語りつくせない歴史と実力があります。現編成移行後初の音源となるCOFFINSは、重く疾走する鈍走デス・メタルが相も変わらず圧巻ですが、2曲目がHELLHAMER~CELTIC FROST系ドゥーム・デスにVOIVODみたいなフレーズが入ってくるのが非常に面白いです。そして1stフル・アルバム"Bab-ilu"で彼ら流の退廃の美学を強烈にアピールしていSECOND TO NONEは、今回は対戦相手を意識してか、フューネラル・ドゥーミーな暗黒叙情ミーツBOLT THROWERのような圧殺ナンバーでねじ伏せます。
COFFINS
1. IMPURITIOUS MINDS
2. DEPRAVED FROM WITHIN
SECOND TO NONE
3. ibreedblack
4. Thelema
Bestial till Death!!!666!!!

・OUTBREAK OF EVIL - ISSUE #01 BOOK 税込1,000円
ウォー・ベスチャル・ブラックメタル・ガイドブック著者のアウトブレイク・ショウ氏発刊、日本で初となるベスチャル・デス/ブラック・メタル一本に絞り込んだファンジンの第1号!!
ウォー/ベスチャル・メタルだけにこだわったZINEではないそうですが、アンダーグラウンドには徹底するとのことなので、これはやはり期待せずにはいられません。サブカル全般をジャンルレスに取り扱うものがあるならば、原理主義的思想が強いこのサブジャンルだからこそ、「自分が好きでも○○以外は載せない!」という、昔ながらの体質のファンジンをやってほしいと思います。だからと言って、「あまりこのテは聴いてないけど読んでみたい」という興味本位の人を拒絶するような壁を作ってるわけではありません。もちろん日本語での掲載ですので、むしろこの本をきっかけにぜひアンダーグラウンド・エクストリーム・メタルのディープなところを探索してほしいと思います!!
背徳の伝道書「ウォー・ベスチャル・ブラックメタル・ガイド ブック」の著者によるファンジンの創刊号。1stアルバムで世界に 打って出たEvil、2017年のWar Metalの代表格であるインドの Tetragrammacide、ブラジリアンカルトの新たな気焔レーベル Brazilian Ritual Records、国産ブラックメタルの新たな瘴気Miasma Deathなど充実なインタビューに加えて、Best Album of 2017、 Deiphago – ジャパンツアーレポート,バングラデシュメタルシーン の特集も掲載。
表紙/巻頭インタビュー Evil
* Tetragrammacide
* Deiphago
* Slaughtbbath
* Brazilian Ritual Records
* Trench Warfare
* Zoheb(Bangladesh)
* Oligarch
* Miasma Death
特集
Best Album of 2017, Deiphago – ジャパンツアーレポート
バングラデシュのメタルシーンを探る

・BEHERIT - Seventh Blasphemy CD 税込1,728円 (Brazilian Ritual)
とりあえずCDはようやくなんとか届きました!!ブラジルSARCOFAGO、カナダBLASPHEMYとともにウォー・ブラック・メタルを確立した最重要バンド、フィンランドのBEHERITの1990年録音1stデモの4曲が遂に解禁。BLASPHEMYの最新ライブ・アルバムなどをリリースしていたBrazilian Ritualからの再発で、これまでコンピレーション・アルバムなどにかいつまんで収録されてきたことはあったけど、こうしてフルで再現されるのは初めてのはずです。ジャケ・ブックレットの生々しい写真も素晴らしい、ファン必須のリイシューdeath!!!666!!!
1. Intro: Invocation
2. Seventh Blasphemy
3. Penetrator Hammer
4. Ghost of Death
SARCOFAGOやBLASPHEMYからは数年遅れて登場したものの、その2バンドと並んで後世に計り知れない影響を与えたBEHERITは、ノイズコア・グラインドとリンクする性質からも、初期はBLASPHEMY直系のブラック・メタルを目指していたのかと思いますが、ジャケ・ブックレットに掲載の写真ではSODOMのTシャツも着てますし、タイトル・トラックのSeventh BlasphemyはちょっとSARCOFAGOっぽい曲調でもあります。とは言え、やはりこの1stデモのサウンドは他のどのデモよりもノイズコア・グラインディングなゴアリー・タッチが突出していて、フィンランドらしい病んだ狂気とサタニック・グラインドな雰囲気の融合も完璧。ウォー・ブラック・メタル・ファンはもちろん、あらゆるジャンルの極北ノイズ好き必聴の音源です。

・WEREGOAT - Pestilential Rites Of Infernal Fornication LP 税込2,916円 (Iron Bonehead prod.)
USオレゴン州ポートランドのブラック・デス・メタル WEREGOATの2017年1stフルレングス・アルバム。ちょっと時間が掛かってしまいましたが、LPがようやく入荷しました。アナログ盤はゲートフォルド・スリーブでポスター付き。彼らのテーマであるセックス&バイオレンスなフォトセッションが今回もバッチリきまった裏ジャケが圧巻のかっこよさ!!Vault Of Dired BonesからのCDバージョンも追って到着予定です。
このバンドはメンバーがRITUAL NECROMANCY, KNELT ROTE, SEMPITERNAL DUSK, etc多くのバンドで活躍しているアンダーグラウンド・エクストリーム・メタル・ミュージシャンなので、実力に裏打ちされたプリミティブさが特徴でした。そして本作では一気にその本性をむき出しにしたような完成度に仕上げています。デビュー作 Unholy Exaltation of Fullmoon Perversity EPではバーバリックな爆裂感、そして前作Slave Bitch of the Black Ram Master EPはモッサリした感触が強烈でしたが、今回はそういった感触よりも今までも垣間見せていたエクストリーム・メタルの古典芸を強く印象付ける構成で、デスラッシュ土台の南米ベスチャル・ブラック/デス・メタル、例えばチリのオールドスクール・ブラック・デスラッシュ好きなどにはたまらないようなスタイルとなっています。ジャケから連想させる、ABHORERなんかのオールドスクール感にも近いところがあります。なんにせよ、ベスチャル・デス・メタル・ファン必聴death!!

・ABHORER - Zygotical Sabbatory Anabapt DIGIPACK CD 税込1,728円 (Shivadarshana)
オリジナル盤CDデッドストック入荷!!!666!!!
NWN!からのデモ集アルバムが好評発売中のシンガポール伝説ブラック・デス・メタル ABHORERの1996年発表1stアルバム・デジパックCDです。2012年にHells Headbangersが各種アナログ盤で初LP化して早々に完売しましたが、オリジナル・リリースはオランダ Shivadarshana Recordsから発売されたこのデジパックCDでした。その後、コンピレーション・アルバムなどで再発され聴くことができたため、CDが全く相手にされない欧米では、HHRのLPバージョン以外に単独して再発されることはありませんでしたが、1996年のオリジナル盤CDすら残っているとは驚きです。
キョーレツな全身五寸釘だらけファッションで登場してマニアの注目を浴びたわけですが、改めてしっかり聴けば、デモやEPの時点で既に極上のデスメタル・フレーバーを醸し出していました。この1stアルバムはそのデスメタル色を強く全面に打ち出して、整合感のある冒涜サタニック・デスメタルに仕上げた傑作!!冒涜的な激烈さは同じ国のIMPIETYを例えに挙げて説明できなくもないけど、ベスチャル系の混沌さはなく、王道のデスメタル・リフとジョリジョリした質感の黒い重厚さが、まるでサタニックな初期スウェディッシュ・デスメタル・バンドのような、荘厳と言ってもおかしくない絶品のロウ・ダーク ・デスメタルで本当にカッコいいです。メンバーのルックスも、まるで初期ジャパニーズ・デス・メタルのような渋い黒さになっています。辺境の地やロック発展途上国バンドの色目で接すると痛い目にあうカッコよさデス!!
Southern Death Cult Metal!!!666!!!

・EXPULSER - Fornications 12" 税込2,484円 (Greyhaze)
1989年結成ブラジリアン・デスラッシュ・メタル・バンドのデビュー作となったSplit 12"音源が、Cogumeloライセンス・リリースを多く抱えるGreyhazeから再発。このオリジナル・リリースはBRUTAL DISTORTIONというバンドとのSplitで、CogumeloではなくSEXTRASHの7"などをリリースしていたMaggot Recordsから1990年に発表されたものでしたが、今回の再発はEXPULSERサイドの3曲のみの再発です。とは言え、Cogumeloから1992年に発売した1st LP同様にこのオリジナル盤もメガレアですから、オリジナル・ジャケ・アートを使用した今回の再発には「!!!666!!!」となるマニアも多いことでしょう。
サウンドは既にこのデビュー作の時点で完成されていると言っても過言ではないほど素晴らしいSARCOFAGOウォーシップ・デスラッシュです。いきなりミステリアスなキーボードの音が飛び出すのでMYSTIFIERタイプのSARCOFAGOフォロワーかと思いきや、その後はスラッシュな刻みリフも絡めるデス・メタリックな感触でなだれ込むブルータル・ロウ・デスラッシュ・サウンドが爆発していて、かなりSEXTRASHに近いタイプです。Vo.とドラムのクレイジーっぷりもカッコいい。南米デスラッシャー必聴のカルト・クラシック・デス!!!666!!!

・HADEZ - Reh 27/10/89 7" 税込1,296円 (Espíritus Inmundos)
南米ペルーを代表するブラック/デス・メタル HADEZの初公開1989年リハーサル・トラック2曲を収録したオフィシャル7"EPです。当時のフライヤーやファンジン掲載記事などをコラージュしたインナーがなかなか良い出来栄えです。
MAYHEMのユーロニモウスがこのバンドに熱烈アプローチして、Deathlike Silenceからアルバムのリリースを目論んでいたのは有名な話ですが、ここ数年は知名度も上がり?、NWN!からのボックスセットで初期デモ音源も以前より楽に聴けるようになったせいか、このリハEPはたいして話題になってないような気がします。しかしこの音源も最高です。気持ちだけが前に出まくってるような刻みリフとソロでガンガンに引っ張るギター、無意味なまでに素晴らしいプレイでもはや攻撃的と言うよりも陽気なリズムに聴こえてしまうドラム、そしてメンバー本人なのか見物人なのか、演奏が始まろうがお構いなしでずっとしゃべり続けてる声が気になって仕方がない、これぞ南米発掘音源の醍醐味!!

・NEBIROS - Sacrilegus 12" 税込2,916円 (TheNewSlavery)
REENCARNACIONやBLASFEMIAなどの第1世代に次ぐ90'sカルト・コロンビア・ブラック/デス・メタル群の中では断トツで高い人気を誇るNEBIROSの1994年発表1st EPがアナログ盤でも遂に初オフィシャル再発!!!666!!!オリジナル盤は333枚プレスの7"でしたが、今回はさらに少ない250枚プレスで12"で復刻。こんなゴミ音源を45回転盤で無意味に音質向上させているだけではなく、12"サイズ歌詞インナーとA4サイズ写真インナーの両面刷りインサートが2枚付いて、オリジナル盤持ってる人(はそういないでしょうけど)も、長年探し続けてる人にも嬉しい仕上がりです。
南米と聞いて連想する典型的な崩壊ロウネスではなく、SAMAELの極悪初期スタイルを、ギリシャ・デス・ブラック・メタルの黄昏感と、南米ならではのグダグダな酷い演奏力で表現したような感じです。ピックなパートのキメもバラバラで、叙情パートを諦めたて投げ出したかのように崩壊ファストへとなだれ込みつつ、しかし全て空振りといった感じの演奏は、並みの神経の人には拷問以外の何物でもないでしょう。翌年1995年に発表した1stアルバム Guerreros De Luciferを、以前にギリシャのBlack Vomit Recordsが再発してたけど、Black Vomit Recordsがやはり再発してたオランダのプリミティブ・ドゥーム・デス・メタル NECRO SCHIZMAのような天然地下拷問鋼鉄マニアは必聴のカルト・クラシックdeath!!