RECORD BOY

Thrash from the Graves!!


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・MORBID SAINT - Spectrum Of Death DIGIPACK 2CD 税込2,916円 (Century Media)

USウィスコンシン出身スラッシュ・メタル MORBID SAINTの1990年発表1stアルバムが、Century Mediaからボリューム・アップした2枚組デジパックCDで再発。これまで様々なレーベルから再発されまくってきたけど、どれが正規or非公式なリリース?と毎度物議を醸しだしていて、過去の主要なリイシューだけ挙げますと、Keltic Recs盤CDとNo Coloursのアナログ盤は非公式再発で、Power Play Recs盤CDとRelapseのアナログ盤がオフィシャルだったようです。USのGrindcore Records盤のオリジナルCDはコレクターに有名なレア盤だけど、メキシコのAvanzada Metalicaから1990年にアナログ盤が出ていたことは欧米では近年まであまり知られていなくて、BOYの古くからのお客さんならば良く覚えているかと思いますが、Spectrum of Death LPは2000年代に入ってからもシールドされたデッドストックLPが、SAVAGE THRUSTのLP(これもAvanzada Metalicaリリース)なんかと一緒に当店にチョクチョク入荷していました。バンドで来日してレーベルもやってるアメリカ人コレクターに何年か前にAvanzada Metalica盤LPを見せたら「当時LPも出てたなんて知らなかった!!!ちくしょう・・・信じられない・・・」と衝撃を受けていたのが強く印象に残っています。


CD 1 Tracks 1-8 : Spectrum of Death (1990年)
CD 1 Tracks 9-11 : The Black Tape DEMO (1992年)
CD 2 Tracks 1-10 : Destruction System (1992年)
CD 2 Tracks 11-14 : Recordings 2010~2011


中古市場での熱狂ぶりが冷めやらぬ一方のカルト・バンドで、本編のSpectrum Of Deathアルバムは、オリジナル盤はもちろん、過去の再発盤もことごとくプレミアがついて相場が高騰しています。金属質のまさしくメタリックな刻みまくりギター・サウンドで猪突猛進にぶっ飛ばすスラッシュ・メタル・サウンドは、DARK ANGEL系ブッチギリ・アメリカン暴走スラッシュ・メタルっぽい感触もありますが、テクニカルなリフでズカズカ突進するスタイルはUSとユーロの中間を行くスラッシュメタル・サウンドの極上品と言い切れます。KREATORのミレっぽい吐き捨てシャウトVoのせいもあって、SLAUGHTER LORDが初期スラッシュ色を強めたようにも聴こえなくもないです。

Destruction Systemは当時発表されなかった幻音源で、メンバーがCDRで自主リリースした2枚組CDR+DVDRのコンピレーション・アルバム Thrashaholicと、ギリシャのWeird Face prod.からのアナログ盤で今まで公式リリースされてきました。1stアルバムはSLAUGHTER LORD, MERCILESS, HYPNOSIAに代表されるKREATOR系統のイーヴィル・デスラッシュ・ファンにも熱狂的に崇拝されていますが、この92年未発表アルバムはまさしく90'sアメリカン・オブスキュア・カルト・スラッシュ・メタルならではの驚異的テンションが爆発していて、その完成度の高さでマニアックなスラッシャーをうならせた音源です。1stにも感じさせたDEMOLITION HAMMER系のゴリゴリさとUSデス・メタルのダイナミズムがこれ以上ないバランスで保たれていて、DEVASTATION, EXHORDER, フロリダSOLSTICEなどのブルータル・ソリッドなスラッシュ・メタル・ファンは必聴のメガトン・スラッシュ・メタル作品です。

1992年デモと復活後の音源も含めて、文字通りコンプリートな完全音源集です。トリプル・フォールドのデジパックで、レア写真など満載の分厚いブックレットも素晴らしい仕上がりです。もうこれで収まるところに収まったので、アレがブートでコレがオフィシャルだとか、めんどくさい話も必要ありません。過去バージョンを各種押さえてきた人も必須のコンプリート・エディションです!!!



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・SINDROME - Resurrection-The Complete Collection LP+CD 税込3,240円 / DIGIPACK 2CD 税込2,916円 (Century Media)

USイリノイ出身スラッシュ・メタル・バンドのディスコグラフィーが、Century Mediaから遂にリリース。LPはレア写真やフライヤーなど満載の12"サイズ・ブックレットが付いて、1988年シカゴでのライブ6曲を収録したボーナス音源がCD。CDもライブCD付きの2枚組デジパックで、36ページにも及ぶブックレットも付いて、スリップケースに収納されています。


DISC 1 :
Tracks 1-5 : Into The Halls Of Extermination DEMO (1987年)
Trackl 6 : Into The Halls Of Extermination セッション未発表 (1987年)
Tracks 7-11 : Vault Of Inner Conscience DEMO (1991年)

DISC 2 :
Tracks 1-6 : Live at The Iron Rail, Chicago (1988年1月21日)


TERMINAL DEATHのベーシストや、初期DEVASTATIONのVo.だったメンバーらによって結成されたバンドで、1987年1stと1991年2ndのデモ2本を残したのみでしたが、今回は1stデモ録音時の未発表と、あとライブCDの方にも2曲未発表曲があります。長らく公式リリースが待ち望まれていたバンドですが、これまでバンドはオフィシャル・サイトでのダウンロードのみで対応し、頑なにフィジカルな音源再発を拒んでいたため、ブートが各種リリースされていました。過去にブートCDが入荷した時は、地元シカゴのスラッシュ・ヒーローとあって、SUPERCHRIST , HIGH SPIRITSのクリス・ブラック氏も「シンドロームのブート欲しい!」と言ってきたし、SNAKEPIT MAGAZINE編集長氏も噂を聞きつけて「シンドロームのブートCDがあるんだって?」とコンタクトしてきたことがあります。また、当時日本でも業界関係者の間で人気が爆発したバンドで、特に東京デス・メタル・シーン第1世代の方々には絶大な人気を誇ります。

楽曲はテクニカルなリフのベイエリア系スラッシュがブルータルになったような感じながら、重厚なダークネスが初期デスラッシュ好きを虜にして、当時はSLAYER, DARK ANGELの系統で出現したアメリカン・ブルータル・デスラッシュ・メタル、という捉え方でアンダーグラウンドではカルトな人気があったようです。HELLBASTARDも1st 7"のインスピレーション・サンクス・リストで、このバンドを挙げていました。メロディックでテクニカルなギター・プレイもA級の実力で、大手と契約を結べずに解散した悲運の伝説的スラッシュ・メタルを、ぜひこの機会に体験してみてください。



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・ATROPHY - Chemical Dependency LP SPLATTER VINYL 税込2,808円 / BLACK VINYL 税込2,484円 (Floga)

USアリゾナ出身スラッシュ・メタル・バンドの1987年録音1stデモに、1990年カナダ・トロントでのライブ4曲をプラスした10曲入りLPが、Floga Recordsからリリース。限定1000枚プレスで、ltd.400枚スプラッター・ビニールとltd.600枚ブラック・ビニールの2種入荷しています。


A1. Chemical Dependency
A2. Rest In Pieces
A3. Preacher, Preacher
A4. Suicide Pact
B1. Product of the Past
B2. Beer Bong
B3. Killing Machine (Live)
B4. Rest In Pieces (Live)
B5. Product Of The Past (Live)
B6. Beer Bong (Live)


Roadracerからアルバムを2枚出していて、ともにダサいジャケがスラッシュ・ファンの間でおなじみのバンドです。アメリカン・スラッシュ・メタル好きには評価が高く、ANTHRAX, SOD, TESTAMENTをミックスしたようなスタイルは、衰退期スラッシュ・メタルを象徴するような感じですから、このデモもNew Renaissanceあたりから出ていれば、愛すべきクサレ・スラッシュとしてもっとカルト・アンダーグラウンド・マニアにも受けたかも知れません。実際、ボーナス・トラックのライブ音源はVo.も含めてかなりパワフルな演奏を聴かせてくれますので、センスはA
級のモノは持ち合わせてなかったけど、演奏力とパワーはなかなか実力のあったバンドだったのでしょう。スタジオ作品ではダサさが浮彫になるVo.は、ライブでは素晴らしい熱さでシャウトしまくっています。Tシャツも着てる同郷アリゾナのSACRED REICHが、ベイエリア・スラッシュに寄ったような感じのパワーで、写真やデモ・スリーブを掲載したインナーも良い出来ですし、Late 80'sアメリカン・スラッシュ・メタル・ファンにはオススメのレコードです。



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・V.A. - Long Live the Past 3LP WHITE VINYL 税込5,616円 / BLACK VINYL 税込4,968円 / 2CD 税込2,484円 (Floga)

1980年代後期~1990年代前半の知られざるギリシャ・スラッシュ/デス・メタル 6バンドのデモをまとめたコンピレーションが、Floga Recordsからリリース。LPは3枚組で、トリプル・フォールド・ジャケの内側には各バンドのバイオグラフィーと写真などを掲載した、ボリューム満点のアナログ盤です。ltd.200枚ホワイト・ビニールと、ltd.300枚ブラック・ビニールの、限定500枚プレス。CDは2枚組です。


VINYL 1 SIDE A : DANGER CROSS "The Art in Pain" DEMO (1989年)
VINYL 1 SIDE B : EXHUMATION "The Rebirth" DEMO (1990年)
VINYL 2 SIDE A : ACETIC VOICE "Behind Bars" DEMO (1990年)
VINYL 2 SIDE B : PIRANHA "The Gate" DEMO (1991年)
VINYL 3 SIDE A : MEDIEVAL DEATH "Moments of Silence" DEMO (1990年)
VINYL 3 SIDE B : SELEFICE 1991 DEMO


DARK ANGELの変形EPアートby Drew Elliotを勝手に使用しているDANGER CROSSは、MERCILESSやSADUSを彷彿させるスピード・スラッシュで、アルバムを残してなかったのが信じられないレベルのグレート暴走デスラッシュ!!どうやらギタリストは初期VARATHRONでも弾いてた人のようです。EXHUMATIONは1996年の1stアルバムをDan Swanoのプロデュースで録音していたデス・メタル・バンドで、このデモ音源はPROTECCTORやスウェーデンの初期デスラッシュっぽい雰囲気。ACETIC VOICEはミレ・ペトロッツァそっくりな吐き捨てVo.のヨーロピアン・スタイルのスラッシュ・メタルで、Coma of Souls以降のKREATORや、現行バンドだと初期FARSCAPEのファンにオススメ。前半に収録の以上3バンドは、どれもオブスキュア・デスラッシュ好きは存分に楽しめる内容だと思います。ギリシャの初期デス・メタル重要作を多く残したMolon Lave RecordsからMLPと7"を発表していたPIRANHAは、ギリシャらしいクリプティックなダークネス濃厚で、初期オブスキュア・デス・メタル・マニアにはたまらないステンチlowデス・メタル。そして多分ほとんどの人がこのコンピレーションの中で最も耳を奪われるであろうMEDIEVAL DEATHなるバンドは、恐らく世界で唯一のInto The Pandemonoum期CELTIC FROSTウォーシップなエピック・ゴスラッシュ!!(なんじゃそりゃ)Into The Pandemoniumアルバムのような雰囲気のまま疾走感を備えた不思議な曲調で、さらにVo.は明らかにInto The Pandemonium以降の妖艶なスタイルのTom G.を真似ていて、ルックスも当時のTom G.とMartin Ainが合体したような、白いフリルのシャツを着ています。このバンド、ストレンジだけど、ほんとカッコいい!!さすがギリシャですが、どうやらギタリストは、最近NWN!から未発表音源がリリースされた(今月中にはLPもCDも入荷する予定です)NECROMANCYの人のようです。ラストを飾るSELEFICEもMolon Laveからアルバムを1枚発表していたデス・メタル・バンドで、その作品は初期エピック・デス・メタル・マニアには高く評価されているようです。このバンドは、Dark Symphoniesリリースのエピックなオブスキュア・デス・メタルとか好きな人にはドンズバでしょう。

前半はデスラッシュ系、後半はデス・メタル系中心の構成で、最後まで飽きることもなく、どれも無名なバンドばかりですが期待した通りの、オブスキュア・スラッシュ/デス発掘コンピレーションとしてとても優れた内容だと思います。オススメ!!



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・MORGOTH - Pits of Utumno LP 税込2,484円 (Century Media)

ジャーマン・デス・メタルを代表するバンドの一つ、MORGOTHの1988年1stデモを限定1000枚でヴィニール化再発したLPです。Century Mediaは2015年にもMORGOTHの初期名作各種をLP再発していましたが、このデモLPはそれ以前の2014年に発売されながらも、日本には何故かほとんど輸入されてきてないようです。インタビュー・シートも付いています。

スラッシュやスピード・メタルなどは世界一とも言える充実ぶりだったせいで印象が薄いのか、ことデス・メタルに関してはUSや北欧と比べると地味だった80年代後期~90年代のジャーマン・メタル・シーンだけど、MORGTHはSLAYERやPOSSESSEDなどのアメリカン・サタニック・スピード・メタルを継承したDEATHと同じ方法論で、初期デス・メタル・ファンからデスラッシュ好きにまで愛されました。この88年の1stデモとなると、やはり更にスラッシュに近いスタイルで、しかも極上のガテラル・ヴォイスだったMarc Grewe氏のVo.スタイルもまだダーティーな吐き捨て型なので、KREATORミーツPROTECTORのような爆裂ロウ&邪悪リフのデスラッシュがカッコいいです。裏ジャケ写真の完全に80'sジャーマン・スラッシャーな雰囲気も激渋で、このデモはジャーマン・スラッシュ好きに間違いなしオススメのスカル・クラッシング音源デス!!

Death Cult from the Graves!!


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・AMENOPHIS - Demos 1991-1992 CD 税込1,944円 (I Hate)

スウェディッシュ・デス・メタルが全世界から注目を浴びた80年代後期~90年代初期スウェーデンには、ストックホルムとヨーテボリの都市圏以外の地域にも多くのデス・メタル・バンドが存在し、今もなおヴェールに包まれたままのオブスキュア・バンドが多くあるそうです。中でもこのAMENOPHISは音楽性とキャラクターに於いて極上にカルトな存在として、スウェーデンではオールド・デス・メタル・マニアの一部に熱狂的に支持されている存在で、このたびI Hate Recordsから遂にディスコグラフィーCDがリリースされました。


Tracks 1-4 : Amenophis DEMO (1991年)
Tracks 5-9 : The Twelfth Hour DEMO (1992年)


DARKIFIEDメンバーらが80年代後期~90年代初めにかけてやっていたバンドで、残した音源はこのデモ2種のみ。とりあえず1stデモのインパクトはかなりのもので、これはlowデス・メタル・マニア発狂の激渋極悪デモ音源でしょう。極寒メロディック・フレーズを使用せずに、ここまで北欧のデス・メタルとブラック・メタルを完璧な中立性で表現したバンドはなかなかいないのではないでしょうか?構成するパーツはデス・メタルの伝統的な手法でありながらもグルーム感が凶裂で、TREBLINKAの完成形のような極悪スタイルを確立しています。メロディックな叙情性はなくても陰鬱フレーズにはやはり北欧の黄昏が染みついているから、デス・メタル期の初期DARKTHRONEのような感じもありますが、極黒さがとにかく並みじゃないので、MANTASやNECROVOREのような原始的ダークネスが好きなlowデス・メタル・マニアックスに激烈オススメしたいです。2ndデモは整合性が強調されていますが、セルフ・ライナーノートを読むと、このデモはスラッシュへ回帰したかったということです。デス・メタル土台の起伏に富んだ構成も素晴らしく、メロディックなギター・ソロも完璧にきまっていますし、この2ndデモ音源は後期MERCILESSのような北欧デスラッシュや、オブスキュア・スラッシュ好きにもかなりオススメです。1st, 2ndともに、北欧デス/ブラック/スラッシュ・メタル・マニアにはたまらない内容のグレートな発掘リイシューdeath!!



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・ENDARKER - Among the Shadows CD 税込1,944円 (I Hate)

知られざる初期スウェディッシュ・ブラック・メタルの1986年~1993年録音マテリアル全11曲を収録したCDが、TERRORAMAヴォーカリスト Peterの運営するI Hate Recordsからリリース。このENDARKERは、2016年3月15日現在で、Metal Archivesにも未登録のウルトラ・オブスキュア・バンドですが、バンド名を聞いて引っかかったスウェディッシュ・ブラック・メタル・マニアもいるかも知れません。このバンドはMARDUKのベース&ギター担当のMagnus ”Devo" Andersson氏が80年代中期~90年代初めにやっていたバンドで、Devo氏がオーナー兼エンジニアを務める彼のEndarkerスタジオと言う名前は、このバンドから取ったそうです。


Track 1,2,3,4
Recorded and mixed by Dan Swano at Hellspawn Studios (Unisound) 1993
Produced by Dan Swano

Track 5,6,7
Rehearsal demo 1992

Track 8
Rehearsal demo 1987

Track 9,10,11
Rehearsal demo 1986


1986年に既にサタニックなブラック・ハードコア・メタル・サウンドのデモ音源を残していたということは、ブラック・メタルの歴史的に考えても相当早かった存在だったということになります。事実、Blood HarvestがディスコグラフィーLPをリリースして日本でも反響の大きかったMalmoのOBSCURITYや、よせばいいのに先ごろ復活作を発表してしまったストックホルムのMEFISTOと並んで、BATHORYに次ぐスウェディッシュ・デス・ブラック・メタルの先駆者としてスウェーデン国内のメタル関係者には捉えられていたそうですが、地下活動に徹していたせいか、関係者以外には存在を知られることもなかったようです。

ライナーノートを見ると、BATHORY, VENOM, VOIVOD, HELLHAMMER, CELTIC FROST, SLAYER, POSSESSEDに影響されたとありますが、Dan Swanoによるレコーディングの90年代音源はHELLHAMMER ~ CELTIC FROST影響下北欧ブラックの典型のようなところもあり、DARKTHRONEにも似た感じがあります。ラストに収録の86年デモもやはりHELLHAMMER ~ CELTIC FROSTの影響丸出しだけど、地下でくすぶってるようなジメジメ感が素晴らしく、スピード・スラッシュ・チューンはへヴィメタルの骨格から完全に逸脱していて、サタニック・スピードコア・スラッシュ、と言った雰囲気です。この1986年デモは、初期北欧ブラック・メタル・ファンのみならず、オブスキュア・ハードコア・メタル好きにオススメのカルト・スラッシュ音源です!!



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・UNLEASHED - The Utter Dark / ...Revenge LP WHITE VINYL 税込2,808円 / BLACK VINYL 税込2,592円 (Floga)

NIHILSTを追放されたJohnny Hedlund氏が1989年に結成したスウェディッシュ・デス・メタル・バンド UNLEASHEDのアルバム発表前の1st&2ndデモをまとめたLPが、ギリシャのFloga Recordsからリリース。ポスター・インナー付き限定1000枚プレスで、ltd.350枚ホワイト・ビニールとltd.650枚ブラック・ビニールの2種入荷しています。


SIDE A : The Utter Dark DEMO (1990年)
SIDE A : ...Revenge DEMO (1990年)


A2の"Ancient Dead"と、B1の"The Utterdark Revenge"は、どこか他の作品でも聴ける曲なのでしょうか?過去に同様のコンピレーションや、CDのボーナス・トラックなどで収録されていたのかは自分は把握していませんが、いずれにしろスウェディッシュ・デス・メタル・ファン必聴&大興奮の音源に間違いはありません。Johnny Hedlund氏が、北欧のヴァイキング・ルーツを強く打ち出すべく結成したバンドで、名作1stアルバム Where No Life Dwells冒頭の澄んだメロディーのアコースティック・ギターも印象強いけど、このデモ2種はJohnny Hedlund氏がVo.兼任となる以前の、DISMEMBER初代Vo.&ギタリスト Robert Senneback氏が在籍した時の貴重な音源で、完全に後期NIHILISTを引きずったスウェディッシュ・スヴァート・デス・アタックが激渋death!!DISMEMBERファンももちろん必聴でしょうが、タイトなダイナミズムが特徴だった Where No Life Dwellsアルバムよりもベッタリ感の強いロウ・ドラミングが特徴で、lowなサウンドも非常にドス黒いので、GRAVEなどのファンも楽しめそうな内容です。



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・DESULTORY - Into Eternity LP BLUE VINYL 税込2,808円 / BLACK VINYL 税込2,592円 (Floga)

ストックホルム出身デス・メタル・バンドの、Metal Bladeから1992年に発表した1stアルバムが、ギリシャのFloga Recordsからアナログ盤も待望の再発。この作品はオリジナル・リリースはCDとカセットのみで、2011年にドイツのWar Anthem Recordsが初めてヴィニール化していました。War Anthem盤LPを入荷させた時は案の定当店ではたいした反響はなかったけど、最近いやにそのWar Anthem盤LPの問い合わせが海外から多いと思ったら、もう既にけっこうなレア盤になってるようです(当時のWar Anthem Recordsは流通も悪かった)。ヴィニール後進国の日本と海外の熱狂ぶりの差が浮き彫りになった良い例ですが、War Anthem盤を買ってなかった人は、ぜひこの機会にこの初期スウェディッシュ・デス・メタル名作をLPで入手してください。ゲートフォルド・スリーブの限定500枚プレスで、ltd.200枚ブルー・ビニールと、ltd.300枚ブラック・ビニールの2種入荷しています。

王道のスウェディッシュ・スタイルを踏襲したデス・メタルはENTOMBEDに近いけど、リフ・ワークと疾走感は他のスウェディッシュ・デス・メタルよりもけっこうスラッシーです。疾走感のある楽曲も申し分ない渋さですが、このバンド、ギター・ソロがとにかく素晴らしい。スラッシュを土台にしたアグレッシブなスウェデスにクラシカルな叙情ギターフレーズを随所に散りばめていて、スウェディッシュ・デス・ファンのみならず、スラッシュ寄り、メロディック系など、あらゆるタイプの初期デス・メタル・ファン必聴の名作と断言できます!!



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・DESULTORY - Bitterness LP RED VINYL 税込2,808円 / BLACK VINYL 税込2,592円 (Floga)

こちらは1994年に発表した2ndアルバムです。この作品もオリジナル・リリースはCDとカセットのみで、LPは2011年のドイツWar Anthem Records盤が初。ゲートフォルド・スリーブの限定500枚プレスで、ltd.200枚レッド・ビニールと、ltd.300枚ブラック・ビニールの2種入荷しています。War Anthemバージョンはブラック・ビニールのみだったので、この作品のカラー・ビニールは今回が初と言うことになります。あと、こっちの2nd LPはジャケに1つクレジット・ミスのエラー箇所を発見しました。こういうのはバンドが気付くと即回収になるパターンですから、お早目にどうぞ。

基本的には1stと同じ路線だけど、起伏の激しさとスラッシーな感触は若干後退させつつも、直線的なアグレッシブさが前に出た感じです。でもメロディックなギター・プレイはもちろん健在で、ダイナミックな感触と叙情ソロの融合はメロデス的な印象も受けるかも知れませんが、ゴスいメロディーと言うより北欧鋼鉄の伝統を踏まえた叙情フレーズの応酬で、思わず唸ってしまいます!!ドラマーが熱狂的なCANDLEMASSファンだったそうですが、まるで初期CANDLEMASSまんまな葬儀系叙情ドラマチックに泣き崩れさせてくれるパートも飛び出します。北欧メロディック・デス・メタル好き必聴の名盤デス!!



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・ALTAR - Dark Domains 1989-1995 CD 税込1,836円 (Pulverised / Konqueror)

2004年に亡くなったNASUMの 故Mieszko Talarczyk氏が参加していたスウェディッシュ・デス・メタル ALTARのディスコグラフィーCDが、アートワークやブックレットも一新して再発。デス・メタル・シーンから登場した後、NASUMでグラインドコアの可能性を広げた驚異的なエクストリーム・サウンドを生み出し、GENOCIDE S.S.やKRIGSHOTではスウェディッシュ・ハードコア・パンクの伝統を継承して、さらにスタジオ・エンジニアとしても素晴らしい仕事を残してきたMieszko氏が、数々のデス・メタル・バンドを渡り歩いたのはファンには有名でしたが、ALTARへの参加はこのCDのリリースまでほとんど語られていなかったようです。Mieszko氏は1994年デモでVo.を担当しています。


Tracks 1-5 : 1992 Split CD w/ CARTILAGE
Tracks 6-8 : 1993 DEMO
Tracks 9-10 : 1994 DEMO
Tracks 11-14 : 1991 DEMO
Track 15 : 1995 DEMO
Tracks 16-17 : 1992 Split CD w/ CARTILAGE


Split CD音源からスタートしまして、これがいきなりノックアウト必至のカッコよさ!!感触は紛れもない極上のスウェデス・タッチながら、繰り出されるリフと曲調はかなりゴリゴリのスラッシュinfluensedな爆走デス・メタルで、PESTILENCE, SEPULTURA, MORGOTH, MERCILESSなどが好きなデスラッシャーにもぜひ聴いてほしいです。陰鬱ドゥーミーなビートダウンの展開はあまりなく、でもスウェデスらしい不穏音階は随所に絡めてますので、やはり王道のスウェディッシュ・デス・メタルらしいグルーム感が全体を覆っていますが、このガリガリにアグレッシブなロウ・サウンドは素晴らしく破壊的です。しかも鍵盤の導入や叙情メロディーもチラホラ顔を出してきて、ブラックメタルにも通じるメランコリックな旋律もあって、もう脱帽としか言えない絶品初期スウェディッシュ・デスメタル音源!!

このディスコグラフィーCDの5曲目に収録されてる、Split CDのタイトル曲 "Ex Oblivione"でして、途中不自然なスキップがあります。音飛びだな!?と思ったので、前バージョンのCDがリリースされた時にレーベルに連絡したんですが「イヤ、あれはブレイクだよ。音飛びじゃない」との回答。これはだまされてるかも?と不振に思いリサーチしましたところ、Split CDのオリジナル音源も同様であることが判明しました。かなり唐突な無音パートなので、ブレイクではなくマスタリング上のトラブルか何かのような気がしますが、まぁそういうことだそうです。

しかしとにかく、初期スウェディッシュ・デス・メタルとして完璧なサウンドに違いはありません。Mieszko氏在籍時フォト・セッション他満載の写真や、バイオグラフィーも掲載のジャケ・ブックレットも必見必読。全オールドスクール・デス・メタラー必聴級グレート・リイシューです!!



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・ADVERSARY - Forgotten Remains Of Death-Demo Collection 1990-1991 CD 税込1,728円 (Dark Blasphemies)

IN AETURNUMメンバーで後期WARにも参加していたDavid Larsson氏が90年代初めにやっていたスウェディッシュ・デス・メタル・バンドのディスコグラフィーCDが、興味深いオブスキュア・デス・メタルを多く発掘リイシューする、スペインのデス・メタル・レーベル Dark Blasphemies Recordsからリリース。David Larsson氏の超ロング・セルフ・ライナーノートや当時の写真など掲載したジャケ・ブックレットも充実しています。


Tracks 1-4 : Remains of an Art Forgotten DEMO (1991年)
Tracks 5-7 : Beyond Death DEMO (1991年)
Tracks 8-11 : The Blood of Those Who Failed DEMO (1990年)


CD前半に収録の3rdデモがテープ・トレーダーの間で評判となったバンドで、確かにこのデモのクォリティーはズバ抜けています。メロディックなギターを核としたリフやソロも一級品ですが、畳みかけるように展開する起伏に富んだ構成とリズム隊の切れ味がバツグンで、CARNAGEやNECROPHOBICのようなギター・ワークのデス・メタルをUTUMNOのダイナミズムの上で構成したような素晴らしさです。1stと2ndデモはまだ粗削りで、raw & lowなグルーム感の強いのももまたオブスキュア・デスらしい魅力の2ndデモが、完璧な3rdデモと同じ1991年の録音と言うのは、ちょっと信じられません。スラッシュっぽいリフやエピックなキーボードなども導入した構成ながら、まだデス・メタルとして未熟な1stデモも、ラストの美しいギター・インストあたりには、後のA級デス・メタル・サウンドの片鱗をのぞかせています。

TOM AND BOOT BOYS / MUTANT ITCH - Split 7"


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・TOM AND BOOT BOYS / MUTANT ITCH - Split 7" 税込1,080円 (Pogo 77 / Dark Raids)

TOM AND BOOT BOYSの新作は、2015年秋に彼らのUS西海岸ツアーをサポートしたMUTANT ITCHとのPOGO / ノイズ・コア・スプリット作品!

TOM AND BOOT BOYSは頼もしいまでにもう何も変わらない疾走ポゴ・パンク・チューンで、1st 7"に収録されていた1.2. Song!のアレンジなし再録を含む2曲!EL ZINE Vol. 20でのインタビューや、New Smell incからリリースされたNoise Circus 2にも参加していたカリフォルニアのノイズ・コアバンド MUTANT ITCHは、ジャパニーズ・ノイズ・コアの暴力性を重視しながらドカドカ突き進むようなドランク・ノイズ・コア・スタイルで、こちらも2曲収録!国内流通250枚です。

Japanese!!


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・猿芝居 (SARUSHIBAI) - 愛サレタイep 7" 税込1,000円 (悲観)

悲鳴のメンバーが運営する悲観レーベルからリリースされた、2012年結成の群馬ハードコア・パンク・バンドの4曲入り1st 7"EP、限定300枚プレスです。

メンバーはまだ20代前半だそうですが、STALINの影響を感じさせる、性急な疾走感で迫る日本語詞ハードコア・パンク・サウンドで、昭和エログロな感覚は全くないので、日本パンク・マニアのみならず、80年代のロウ・パンク/ハードコアをインターナショナルに聴いてる方にもぜひ聴いてもらいたいです。悲鳴と悲観レーベル・ファンは今回も大満足の内容でしょう!!



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・GREENMACHINE - Archives of Rotten Blues +1 Complete Edition CD 税込2,000円 (Diwphalanx)

金沢を拠点に全国規模で活動するハードコア・へヴィロック・バンド GREENMACHINEの、最高傑作の呼び声も多い2004年発表3rdアルバムが、ETERNAL ELYSIUM 岡崎氏によるリマスタリングにより再発。さらに当時レコーディンはされながらも収録されなかった未発表曲"Hanger Fields"も追加収録した完全版です!!ハードコア・シーンからストーナー・メタル・サイドにアプローチしたバンドとしては、日本では恐らくBORISに次いで早かったバンドで、パンク上がりらしい疾走感もある爆音ストーナー・ハードコアR&Rは、FU MANCHUなどのファンにもオススメです!!



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・GREENMACHINE - For The Night and Blood EP CD 税込1,620円 (Daymare Recordings)

こちらはassembrage, SECOND TO NONEのYoshikawa氏が復帰して、さらに新ギタリストにMax氏(The Donor, RESENTMENT)が加入して4人編成となった新体制での初音源4曲入り新作です。

GREENMACHiNEが新作をリリースする。結成時のベーシストYOSHIKAWA(assembrage、second to none)復帰、新ギタリストMAX(The Donor、RESENTMENT)加入、4人編成での復活は大きなインパクトを持ちながら熱狂的に迎えられた。ツイン・ギターのアドバンテージを生かし切ったダイナミックなライヴで重鎮としての威厳を示している中、ここに届けられたEPこそが皆に待ち望まれたものだ。バンドの本拠地金沢にてレコーディング、ミックスとマスタリングはETERNAL ELYSIUMの岡崎氏が自身で運営する名古屋の聖地Studio Zenにて行った。生々しい録り音のさらに芯の部分を浮き彫りにしたサウンド・プロダクション、そこから肌で感じるのはバンドの地力か、エンジニアのポジションからもへヴィロック/ハードコアを熟知した岡崎氏のマジックか? 各パートのバランス云々よりも、バンドとしての一枚岩の音塊感がごく自然に呼び込んだ音圧は、文字通りライヴに近く、聴く者の気持ちを高揚させる。'HARDCORE ROCK'を標榜するGREENMACHiNE。本作に収録した4曲は、これまでのGREENMACHiNEが残してきた名曲群よりも'HARDCORE'で'ROCK'だ。4曲それぞれがバンドのキャラクターと今現在のGREENMACHiNEの方向性を明確に示しており、約20分のEPサイズながら、充実度が高い。何かを繰り返すためではなく、この音を鳴らすための再始動。2016年は既に数多くのライヴを組んでおり、ここからの曲がショウの中軸に据えられるはず。本作は起点であり、フル・アルバムまで見据えたGREENMACHiNEのこれからへの期待を十分以上に煽る最新作!(インフォメーションより)

Total Doom!!


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・CHURCH OF MISERY - And Then There Were None... LP 税込3,456円/ 税込2,592円 (Rise Above)

驚きのニュー・ラインナップで制作されたジャパニーズ・ドゥーム・マスターズ CHURCH OF MISERYの2016年発表アルバムです。Tatsu氏がかねてから親交のあったDave Szulkin氏(BLOOD FARMERS, etc)がギターで、Eric Little氏(EARTHRIDE, INTERNAL VOID)がドラムを担当。やはりVo.選びが難航したそうで、Tatsu氏は一貫してブルータルなスタイルで歌えるVo.を求めていたそうですが、「それなら、Scott Carlsonにでも、ちょっと聞いてみようか?」と、Lee Dorrian氏から提案してくれたそうです。Scott Carlson氏とは、もちろんあの伝説のグラインド・デス・メタル REPULSIONのベースVo.であり、CATHEDRALやSEPTIC TANKにも参加していた、ハッキリ言ってエクストリーム・メタルの伝説的ミュージシャンです。そしてそんなScott Carlson氏が、「やる、やる、やる!!俺がやる!!絶対やりたいーー!!!」と超乗り気で参加して実現したという、ドゥーム・メタル史に残るドリーム・マッチ的内容とテンションを爆発させた凄いアルバムです。LPはゲートフォルド・スリーブで、今回はヨーロッパ・エディションの限定グリーン・ビニールでの入荷です!!

ベーシストでありながらドゥーム・メタル・シーンにおける最凶のリフ・メイカーでもあるTatsu氏が生み出す、70年代へヴィロック土台のソリッドなギター・リフと、そしてサウンドを強力に骨太にするベース・プレイが、作品を発表するごとにさらに狂暴になってきているように聴こえるのは気のせいでしょうか。やはり今回はScott Carlson氏のVo.も、サウンドのブルタリティ―増強に効果と与えているのかも知れません。まさしくREPULSIONでのあの声の人だけど、泥臭く、狂気に満ちたシャウトは、仮にScott Carlson氏じゃなく全くの無名Vo.だとしても、Tatsu氏は惚れ込んだのではないでしょうか?今回も凶裂にブルータルなドゥーム・メタル作品に仕上がっています!!素晴らしい!!



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・DREAM DEATH - Dissemination CD 税込2,484円 (Rise Above)

キング・オブ 80'sカルト・メタル・レーベル New Renaissance Recordsが輩出したバンドの中で数少ない評価の高いバンドであり、"Sludge Metal" という形容をイチ早く自ら使って、ドゥーム・メタルというサブ・ジャンルを確立させるのに重要な役割を担った伝説のピッツバーグ・ドゥーム・スラッシュ・メタル・バンド DREAM DEATHの2016年発表3rdアルバムが、Rise Aboveからリリース。25年ぶりの復活作となった前作 Somnium Excessumが想定外の素晴らしい内容で話題を呼びましたが、今回もメンバー編成に変わりなく、復活前と同じ往年のラインナップで制作されています。

近年はドゥーム・メタルの始祖という称号とともに、CELTIC FROSTの影響を随所に感じさせるリフワークによるところから、"遅いスラッシュメタル" という見方も随分認知されてきましたが、今回も"ドゥーム・スラッシュ"なテイストは随所に感じさせて、そういう意味ではDREAM DEATHらしさは満点です。しかし曲はとてもつまらなくて、たぶんドゥーム・メタル・ファンには非常に退屈な内容でしょう。ただ、この感覚、どこかで体験したことのある退屈さです・・・。そう、これこそ古巣New Renaissanceバンドにふさわしい、つまらなさではないでしょうか?もともと歌うスタイルではなかったBrian Lawrence氏のVo.は、加齢によりシャウトにイーヴィルな雰囲気が全くなくなり、ただ怒鳴ってるオッサンのようなスタイルになっていますが、完全なスラッシュのジギジギ刻みリフもあったりして、やっぱり楽曲は完全に遅いスラッシュです。売り文句のためのこじつけだと思ってもらってもかまいませんが、トータルで考えるととてもDREAM DEATHらしい内容ではないでしょうか?ラストの曲はいただけませんが。



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・JOE HASSELVANDER - Road Kill / Lady Killer CD 税込2,160円 (Rock Saviour)

ドゥーム・メタル・ファンにとってはDEATH ROWやPENTAGRAMのドラマーとしてお馴染みの重鎮であり、真性ヘッドバンガーズにとってはWackoの後任として80年代後期から長年に渡りRAVENの土台を支えるアメリカン・へヴィメタル・ミュージシャン、Joe Hasselvander氏の初期ソロ作品2作をカップリングにした再発盤です。THE HOUNDS OF HASSELVANDER名義の作品も、ゲスト・ミュージシャンは参加していますが作曲から全楽器演奏まで基本的に彼が全て独りでこなすソロ・プロジェクトですので、このCDはTHE HOUNDS OF HASSELVANDERの前身時代音源集と捉えても間違いではないみたいですが、まぁそれにしても哀しすぎるストーリーを持った作品で、ブックレットに掲載のHasselvander氏自身のライナー・ノートは絶対に読んで欲しいです。Hasselvander氏が関わったOVERLORDとDEATH ROWのライブ音源もボーナス収録した全16曲入り。


Track 1-9 : Road Kill LP (1986年)
Track 10-15 : Lady Killer LP (1984年)
Track 15 : OVERLORD - Hellion (recorded live in 1979)
Track 16 : DEATH ROW - The Ghoul (recorded live in 1982)


1stアルバム Lady Killerは、PENTAGRAMのRelentlessなどをリリースしていたPentagram Recordsから1985年に発表。資金をバックアップしていたのは当時の大手インディー・レーベル・ディストリビューターのDutch Eastで、そこの社長がPentagram Recordsに低予算と短期間で何かアルバム作ってくれ、とJack Starr氏(ex.VIRGIN STEELE)やHasselvander氏らに依頼して生まれたのが、スピード・メタル・バンドのPHANTOM LORDのLPと、オカルト・ドゥーム・メタル DEVIL CHILDEのLP、そしてもう1枚がこのHasselvander氏のソロ・アルバム Lady Killerだったそうです。しかしこの作品は元々Hasselvander氏のソロとして制作される予定ではなく、「なんか女性バンドのヤツとか1枚作れや。Vo.だけ女見つけてバックのメンバーは本当に女にする必要ないけど、ジャケは女並べてな。曲作りと演奏は全部お前やれ」との命令で、曲もスタジオもセッティングして、POISON DOLLYSという女性ハード・ロック・バンドのVo.だったPhoneyを起用してバッキングまで完了したはいいものの、録音当日にPhoneyさんは姿を見せず、それまでVo.の経験などなかったHasselvander氏自身が歌って完成させたそうです。

なので、ここでカップリングされてる2作品は、全く違った意図と状況で録音されたものですので、聴いた印象もまるで違います。前半に収録のRoad Killは、Victor Griffin, Bobby Liebling, そしてまたJack Starrも参加していて、アメリカン・ロック・ルーツのコシの強いグルーヴが重量感を生み出したストーナー・メタル・アルバムで、2000年まで発表されなかった音源ですが録音は1986年。しかしこれがまるでWinoやVictor Griffinなどの関連バンドのような完成度のアダルト・ヴィンテージ・ドゥーム・メタルで、90年代以降のストーナー・メタルを先駆けたようなクォリティーの高さにちょっとビックリです。まぁ、トラディショナルなアメリカン・ハードロックをBLACK SABBATHの洗礼を受けたミュージシャンがやれば、いつの時代もこうなるのかも知れませんけど。とにかく、Meteorcity Recordsのストーナー・メタルが好きな人には絶対オススメの渋いハードロックです。

そして後半に収録のLady Killerは、売れることしか頭になかった社長の強烈なプレッシャーの下で作られたキャッチ―な楽曲と、もともとBLACK SABBATHとかが好きなへヴィメタル・ミュージシャンの重苦しい叙情が完全にミスマッチした80'sヘアー・メタルのデモ音源のような内容が最高です。何が哀しすぎるかって、Hasselvander氏が昔このLady Killer LPをレコード屋で見つけた時、他は全部$15くらいで売ってるのに自分のレコードだけ50セントの特価処分にされていて、切なくなって自分でレジに持ってったらレジの兄ちゃんが「あー、コレ、店のウラで俺達標的にして遊んでたレコードなんすよー。なんで、コレもう、ラスト1枚っすわ!」と、ジャケに写ってる当人だと知らずに話されたそうです。あと余談ですが、レコーディングをバックレたPhoneyさんのPOISON DOLLYSってバンド、TWISTED SISTERのLove Is For Suckersのオリジナル曲を1985年に発表してた女性バンドみたいです。Leader of the Packはもちろん知ってたけど、Love Is For Suckersもカバーだったのか・・・知らなかった・・・。とにかく、面白すぎるトリビアだらけのUSカルト・メタル・リイシューです!!



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・the HOUNDS OF HASSELVANDER - S/T CD 税込1,944円 (Rock Saviour)

こちらは2007年発表8曲入りCDです。この作品から名義を the HOUNDS OF HASSELVANDERに変えていますがコンセプトは同じで、作曲から全楽器演奏まで基本的に彼が全て独りでこなすソロ・プロジェクトです。

1stアルバム Lady Killerはレコード会社からの要望と指示の下で制作されたので、Hasselvander氏のソロ作品としての意味合いを持つのは実質Road Killアルバムからで、この作品はそのRoad Killの延長線上にある非常に骨太なアメリカン・ドゥーム・ストーナー・メタルが堪能できます。アメリカン・ロック・ルーツのコシの強いグルーヴがより一層へヴィになっていて、アダルトな渋みはかなり濃厚ですが、曲調は重苦しさよりもむしろカラッとしたメロウな感覚が強いですから、WinoやVictor Griffin関連のエモーショナルな重量級ヴィンテージ・ストーナー・ロックが好きな人には絶対にオススメです。しかしWino然りVictor Griffin然り、そしてJoe Hasselvander氏然り、このテの重鎮はみんなソウルフルなVo.がよく似てて、渋すぎるとしか言いようがない歌声です。



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・the HOUNDS OF HASSELVANDER - Midnight Howler CD 税込1,944円 (Rock Saviour)

こちらは2015年発表の7曲入り最新アルバムCDです。前作 Ninth Hourはイタリアの老舗プログレ/サイケ/メタル・レーベル Black Widowからのリリースでしたが、今回はまたRock Saviourに戻っています。Rock Saviourは「もう日本からのオーダーは全くなくなった」と言って嘆いてましたが、原因が自分にあるということをわかってないらしく、ココは毎度必ずオーダーした通りには送ってきませんので、レコード屋にも見放され、現状、日本では非常に流通の薄いレーベルとなっています。

前作から、アメリカン・ストーナー・メタル路線よりも重苦しいオカルト色を強めましたが、今回もその延長線上で、重厚なへヴィメタル・リフによるBLACK SABBATH直系のスロウ~ミドル・テンポ中心のナンバーは、PENTAGRAMに近づいた感もあります。アップテンポのパートもあるあたりは、DEATH ROWに近いと言うよりも、なんとなく晩年のMOTORHEADっぽい重心の低さとグルーヴを感じさせます。



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・PAUL CHAIN VIOLET THEATRE - Opera 4th LP DIE HARD BLUE VINYL 税込2,916円 / REGULAR BLACK VINYL 税込2,484円 (F.O.A.D.)

イタリアン・オカルト・ホラー・メタル総本山 DEATH SSの初代ギタリスト Paul Chain氏がDEATH SS脱退後に始動したソロ・プロジェクト・バンド PAUL CHAIN VIOLET THEATREの1987年2nd LPが、F.O.A.D.から待望の再発。オリジナルはイタリアの老舗プログレ/サイケ/へヴィメタル・レーベル Minotauro Recordsからのリリースで、アナログ盤はオリジナル以来初となる、およそ30年ぶりとなる復刻LPです。グロッシーなゲートフォルド・スリーブで、両面ポスター付き。限定500枚プレスで、ltd.100枚ブルー・ビニールとltd.400枚ブラック・ビニールの2種入荷しています。

RUN AFTER TOのドラマーが参加した作品で、これを最後に~VIOLET THEATRE名義から簡潔にPAUL CHAINへと改名。母国イタリアでは知らない人はいないほどのビッグ・ネームとなっていくDEATH SSを離れ、オカルト・ドゥーム・メタルの裏街道を歩いたPaul Chain氏は、昔からの大ファンでフルリスペクトしていたLee Dorrian氏によるバックアップや共同作業によって世界的に知名度を上げ、2003年の活動停止まで孤高のカリスマとしてアンダーグラウンドに君臨しました。

この作品は鋼鉄タッチの強い曲調もあって、BLACK SABBATH影響下のNWOBHMバンドにも似たダークネスも感じさせたりしますが、しかしやはり根柢にあるのはPAUL CHAIN以外の何物でもない、あのサイケデリックな郷愁で、これが絶品すぎます。Paul Chain氏は演奏も歌唱もA級ではないかも知れないけど、妖艶で哀愁に満ちたメロディー・センスと表現力は、間違いなくS級(スペシャル級)のアーティストです。切ない鍵盤の旋律など、この作品に限らず、SIGHのサイケデリックな叙情性の形成にも強く影響を与えたことがうかがえます。必聴のオカルト・ハードロック名盤です!!



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・PAUL CHAIN - Live a Cattolica 5.08.1988 LP 税込2,484円 (F.O.A.D.)

こちらはF.O.A.D.からリリースされた、~VIOLET THEATRE名義からPAUL CHAINにちょうど改名した頃のライブ音源を収録したLPで、Paul Chain氏がプロデュースなどもしてかわいがっていた地元のスラッシュ・メタル・バンド EVERSOR(90年代以降はメロディック・パンクへと転身)の企画で1988年8月5日に行われた Metal Devastation Live!に出演した時のものを収録しています。EVERSORメンバーが保管していた正真正銘の初公開蔵出し音源のようで、鮮やかなパープル・ビニールでの限定300枚のみのプレスです。

ライブ音源だから、という以前に、もうモッサモサに黒いオカルト・ダークネスが最凶な音源ですが(音質極悪という意味ではありません)、この激レア音源、目玉トラック目白押しで凄く面白いです。まずは、イントロがクソ長すぎる教会風オルガンで、本編が始まる前から客もいい加減うんざりしてる話し声が聞こえてきて、いきなり、さすがPual Chain!と言った感じです。しかしその後は未発表曲へと展開して、このライブではスタジオ録音されなかった未発表が2曲確認されています。さらに、パーマネントなメンバーではなかったようだけど、~VIOLET THEATRE時代からいくつかの作品に参加していたヴォーカリスト 故Sanctis Ghoram氏が後半に参加。フォトセッションでも毎度裸で黒マントしてひときわ目を引いていた、あの人です。Sanctis Ghoram氏はDEATH SSの2代目Vo.でもあった人で、このライブではDEATH SS時代のセルフカバーと未発表曲を含む3曲で参加しています。このライブの時のフライヤーや写真を掲載したインナーも良い仕上がりで、PAUL CHAIN信者はスルー厳禁の文句なしのレコードです!!

Total Death!!


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・NUCLEAR DEATH - Bride Of Insect CD 税込1,944円 (Dark Symphonies)

カルト・ハードコア・メタル・レーベル Wild Rags Records作品の中でも、BLASPHEMYの1stアルバムと並んでキング・オブ・カルトな伝説の女性Vo.グラインド・デスコア・メタル NUCLEAR DEATHの各種作品が、The Cryptから再発。2013年のLP4枚組ボックスセットでも大反響を呼びましたが、待望のCDも再発となりました。こちらは1990年発表1stアルバムに、1986年1stデモと1987年2ndデモもボーナス収録した全22曲入りで、帯付きの限定1000枚プレスです。


Tracks 01-12 : Bride Of Insect LP (1990年)
Tracks 13-17 : Wake Me When I'm Dead DEMO (1986年)
Tracks 18-22 : Welcome To The Minds Of The Morbid DEMO (1987年)


USアリゾナで活動したバンドで、奇怪なジャケット、地獄のようなサウンド、そしてVo, ギター, ベースを担当した中心人物の女性メンバー Lori Bravoの狂ったキャラクターで、当時から日本でもカルト・マニアックスの間で注目を集めました。オペラを8年間勉強したというLoriと、WITCHFINDER GENERALとRichie Stotts (PLASMATICSのバレリーナ・コスプレのギタリスト)に影響を受けたというギタリストのPhil Hampsonが意気投合した結果、スラッシュ・メタルやデス・メタルっぽいリフやフレーズをいきなり目の前で聴かされたドラムが、一体何事が起ってるのかわかんなくてムチャクチャにブラスト・ビートを叩きまくってるようなサウンドですから、第三者が聴いたら何をやってるのかほぼわかりません。しかしこれがいつ聴いてもホントに凄い!!ブレインだったフロントの2人もさることながら、その2人に見事に張り合ったドラマーのJoel Whitfield氏もかなりのもので、7 MINUTES OF NAUSEA, SORE THROAT, AxCxなどのノイズコア・グラインドとの共通点もかなり見出せます。



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・NUCLEAR DEATH - Carrion for Worm CD 税込1,944円 (Dark Symphonies)

こちらは1991年発表2ndアルバムに、1987年3rdデモと1988年4thデモもボーナス収録した全24曲入りで、帯付きの限定1000枚プレスです。


Tracks 01-12 : Carrion For Worm ALBUM (1991年)
Tracks 13-20 : A Symphony Of Agony DEMO (1987年)
Tracks 21-24 : Vultures Feeding DEMO (1988年)


1stアルバムでは7 MINUTES OF NAUSEA, SORE THROAT, AxCxなどのノイズコア・グラインドとの共通点もかなり見出せるグラインド・ノイズ・メタルを生み出していました。この2ndアルバムはドラマーが代わって若干デス・メタルらしくなったモッコリ・ダークネスが備わり、BLASPHEMYやBEHERITなどのベスチャル・グラインド・メタル・ファンにオススメのサウンドへと深化していますし(ギターのPhil氏はBLASPHEMYのシャツを着ています)、モッサリ具合がプリミティブなのでBLASPHEMIAやREENCARNACIONなどの南米アナーキー・デス・ノイズ・メタルと通じる点も多いです。当時1stがあまりにも衝撃的すぎる内容だったせいで2ndがあまり輸入されなかったのか、個人的には1stよりもこっちの方がなかなか見かけない印象がありますので、探されてた方も少なくないのではないでしょうか。NUCLEAR DEATHの魅力の一つでもあるPhil氏による精神分裂アートワークも多数掲載のブックレットも大満足。ノイズ・メタルからノイズコアまで、全雑音フリークス必聴のCult Metal ClaSICK Death!!!



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・MORTA SKULD - Becoming One Flesh-The Demos LP WHITE VINYL 税込2,592円 / BLACK VINYL 税込2,484円 (Ripping Storm)

先日ご紹介して好評のLETHAL PRESENCE LPと同時にRipping Stormからリリースされた、USミルウォーキーのデス・メタル・バンドの初期デモ集LPです。Ripping Stormはこのところハズレなしで、かなり良い仕事をしてる注目のアナログ盤専門レーベルですが、このLPは付属のポスターがジャケを拡大したようなヤツじゃなくて、ちゃんとメンバー写真で作ってて最高です。作りを豪華にするのもいいけど、こういう基本的なところでしっかり仕事してるレーベルは本当に少ないと思います。インナーには当時の写真やフライヤーなどを両面に掲載。限定500枚プレスで、ltd.100枚カラー・ビニールはナンバリング入りステッカーが貼ってあります。


SIDE A : "Gory Departure" 1st DEMO (1990年4月)
SIDE B : "Prolong the Agony" 2nd DEMO (1990年8月)


最初の2枚のアルバムを、イギリスの初期デス・メタル/グラインドコア最重要レーベルの一つ、Deaf Recordsから発表していたバンドで、初期USデス・メタル・ファンには人気と評価の高いバンドです。いきなり極上のガテラルVo.でスタートする1曲目からOBITUARYの影響を強く打ち出していて、ブラストはほとんどない、DEATHやAUTOPSYなどの影響もうかがわせるUSデス・メタル直系サウンドが地味だけど素晴らしく渋いです。完全にスラッシュのリフで疾走する曲なんかは、CELTIC FROST型ドゥーム・リフもあるせいか、どこかオランダのPENTACLEが脳裏によぎる激渋さがあります。あと、今回のアナログ・バージョンには収録されませんでしたが、このバンドはMETAL CHURCHの"Metal Church"を、フェイドインからギターソロまで完璧に再現カバーしていて(もちろんVo.だけはガテラル・スタイルですが)、個人的にはそのカバー聴いた瞬間に大好きになったバンドです。音質も完璧で、初期デス・メタル・ファン全員のグレートなデモLPです!!



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・EXOTO - Carnival Of Souls / The Fifth Season 2LP 税込4,428円 (The Crypt)

初期曲を再録したVic Recordsからの復活作も文句なしの内容だったベルギー・スラッシュ・メタルの1994年1stアルバムが、1992年デモを収録したボーナスLP付きの2枚組アナログ盤でThe Cryptから再発。1995年にBlack Markから2ndアルバムを発表していたバンドですが、この1stはメタル以外のリリースが主だった地元のインディー・レーベルからCDのみのリリースで発表していて、これまで1度も再発されたことがないようです。ltd.175枚レッド・ビニール / ltd.175枚ブラック・ビニール / ltd.150枚クリア・ビニールの3種でのリリースです。


DISC 1 : Carnival of Souls LP (1994年)
DISC 2 : The Fifth Season DEMO (1992年)


Nuメタルやへヴィ・グルーヴに毒されていない、スラッシュ不遇の時代の90年代に存在したスラッシュ・メタルが好きならば確実に必聴のカッコよさです。Ariseアルバムの頃のSEPULTURAの速い曲中心で攻め立てるようなスタイルで、整合感がありますがアメリカン・バンドの大味なダイナミズムではなく、オランダのTHANATOSのようなタイプのスラッシュとデスの中間です。ボーナスLPのデモ音源はもっとブルタリティーとダイナミズムを強調したサウンドで、起伏の激しい展開でエピックなパートも聴かせつつ、疾走パートは暴走デスラッシュの荒々しさもあり、PESTILENCEやMORGOTHのようなアメリカン・デス・メタルに影響されたユーロ・デス・メタルと、北欧デス・メタルのドラマ性の融合のようなことになっています。これはカッコいい!!ちなみに、このデモ音源から抜粋された曲を収録した1992年リリースのAshes 7"は、MERCILESSやMetal Deadnessなども手掛けてアートワークでも才能を発揮したヨーロッパ・メタル・シーンの立役者 Wim Baelus氏のレーベル Midian Creations(ジャーマンPOISONなどもリリース)から発売されていました。



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・MERCYLESS - Abject Offerings LP 税込3,672円 (The Crypt)

Legion Of Death Recordsの別名義 Armee de la Mort RecordsからコンピレーションCDが出ていたフレンチ・デスラッシュ・メタルの1992年発表1stアルバムが、オリジナル・リリース以来20年以上ぶりに再発。グロッシーなゲートフォルド・スリーブの内側には当時の写真を掲載して、歌詞インナーにはライナーノートも記載されています。ltd.175枚レッド・ビニール / ltd.175枚ブラック・ビニール / ltd.150枚クリア・ビニールの3種でのリリースです。

当時はCCG Underground Demo Seriesの12"がよく日本に入ってきてましたし、2ndアルバムはCentury Mediaからのリリースでしたから、日本でも40代の人にはなじみのあるフランスのバンドです。しかし個人的にはこの1stアルバムはあまり手にした記憶がなくて、実際イギリスのレーベルから出ていたアナログ盤はそこそこレアなようです。デス・メタル移行期のマニアックなデスラッシュ、といった印象で、正直カルト好きな人向けのバンドだと思ってましたが、いやはや、この1stアルバムはモノ凄いデス!!デスラッシュにもいろいろあるけど、このMERCYLESSの1stはダイナミズムの極致といった感じで、ASPHYXが暴走デスラッシュ・オンリーで突っ走る、またはフロリダSOLSTICE, DEMOLITION HAMMER, MORBID SAINTの2ndのようなブルータル・スラッシュ・メタルがユーロ・デス・メタル・シーンでゴリゴリ・ダークになったような感じで、大味なのは苦手とか、ロウなヤツの方が好きだとか、聴き手にごちゃごちゃ言わせない圧倒的なパワーが最高です。デモの頃はMERCILESSと名乗ってたけど、スウェディッシュMERCILESSの存在を知ってスペルを変えたらしいですが、スウェディッシュMERCILESSの2nd~3rdあたりの感覚にも近いです。とにかくこのパワーはホントもの凄すぎる。スラッシャーもデス・メタラーも即死級のメガトン・デスラッシュ・クラシックDEATH!!



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・SUPURATION - The Cube 2LP 税込3,996円 (The Crypt)

アヴァンギャルド・デス・メタルの大傑作とされるフランスのバンドの1993年発表1stアルバムが、19991年プロモ・デモ音源8曲を収録したボーナスLP付きの全18曲入り2枚組アナログ盤で再発。オリジナル・リリース以来初の再発で、初期デス・メタル作品はCDが高額レアになることが多いけど、この作品はアナログ盤もなかなかのレア・アイテムのようです。ltd.175枚レッド・ビニール / ltd.175枚ブラック・ビニール / ltd.150枚クリア・ビニールの3種で限定500枚リリースで、今回はレッド・ビニールとクリア・ビニールで入荷しました。


DISC 1 : The Cube LP (1993年)
DISC 2 : Promo Tape '91 DEMO (1992年)


リップオフで有名な初期デス・メタルのカルト・レーベル Seraphic Decayから1991年に7"を発表していたバンドで、Xtreem Musicから初期音源集CDも出ていました。初期から偏屈なグラインドコア・サウンドでしたが、この1stアルバムはプログレッシブな志向と変態性が見事に合致したデス・メタル・サウンドで、非常に評価の高い作品です。なんといっても素晴らしいのは、至る所に飛び出すプログレ期VOIVODを彷彿させるフレーズやメロディーで、これがアヴァンギャルド・グラインド・デスの下地との相性がバツグンすぎます。GORGUTSとSTARGAZERをミックスして、The Outer Limitsの頃のVOIVODをやらせたような感じでしょうか?Angel Rat以降のVOIVODには、プログレと同時のニューウェイビーなパンク・テイストもあったと思うのですが、このSUPURATIONにはゴシックがまだニューウェイブの異端だった頃のような雰囲気もあります。VOIVODウォーシッパーにもぜひ1度聴いて欲しい、ビザール・デス・メタルのカルト・クラシックDEATH!!ボーナスの91年プロモ・テープ音源8曲は、Seraphic Decayからの"Isolated" EP録音時の完全版で、Xtreem MusicからのコンピレーションCDには収録されてなかったので、こちらは初期カルト・デス/グラインド・ファンも要チェックです。



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・ACCESSORY - Within Your Mind CD 税込1,944円 (Dark Symphonies)

HOLY MOSESのSabina & Andyのレーベル West Virginia Recordsから1992年にリリースされたジャーマン・デス・メタル・バンド唯一のアルバムが、Dark Symphoniesから帯付きの限定1000枚CDで再発。POLLUTED INHERITANCEやBURIALなど、ヨーロッパの初期デス・メタル激レアCDの再発盤ご紹介の際もよく名前の出るWest Virgina Recordsですが、この作品もやはりオリジナル盤はLPよりCDのほうが人気の高いレア盤で、しかも厄介なことに正真正銘のオリジナル・リリースはバンドによる自主リリースCDだったそうで、その自主制作バージョンとなるともはや幻級のレア・アイテムのようです。West Virginia盤以降、今回が初の再発で、3種デモの曲もボーナス収録した全20曲入りの、恐らくコンプリート・ディスコグラフィーと思われる再発盤です。


Tracks 01-8 : Within Your Mind ALBUM (1992年)
Tracks 09-11 : DEMO 1992
Tracks 12-16 : Symphonies of Disaster DEMO (1991年)
Tracks 17-20 : Look into My Eyes DEMO (1990年)


もうジャケからして期待度マキシマムですが、内容も最高のカルト・デスです!!デス声と言うよりもドスコイと言った雰囲気の獣lowヴォーカルがKam Leeを彷彿とさせるので、かなりフロリダMASSACREからの影響を感じさせます。サウンドもフロリダやUS東海岸に近いカラッと抜けたゴリゴリ・ソリッド&バスドラ連打のブルータルなタッチですが、エピックなフレーズのスロウ・パートや、ジャーマンらしい完全なグラインドコア型の展開などもあって、MASSACRE, DEATH, CANNIBAL CORPSEあたりに影響を受けた、90年代ローカルな味わい満点のジャーマン・デス・メタル、と言った感じです。なにはともあれ、アクセサリーなんてバンド名でこのジャケですから、絶対に自宅の棚に置いておいて、ながめながらニヤニヤしたい!!カルト・デス・メタル最高デス!!

Metal Hard!Punk Free!

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・ICE WAR - Battle Zone 7" 税込1,296円 (Iron Bonehead prod.)

再入荷!ご予約の方には順次ご連絡致します。

日本のパンク・ファンにも人気上昇中のZEXがすこぶる好調だってのに、Joがまた新たなバンドを始動!!GERM ATTAK, BASTARDATOR, IRON DOGS, etc、話題にはなってもなかなか長続きしないのが彼の難点ですが、このICE WARはJo氏の独りバンドで、パンクのZEXとは違う方向性の、もっとマニアックな、所謂クサレ・メタル路線を突き詰めたプロジェクトのようです。CRYSTAL PRIDEのカバー含む全3曲入り、限定300枚プレスです。

残念ながらIRON DOGSは解散してしまっていて、このICE WARはIRON DOGSを継承する形で始めたようです。しかしIRON DOGSのようなパンク・テイストはほぼ皆無で、パンキッシュなスピード感やノリの良さではなく、シケたメロディーの哀愁80'sメタル路線を突き詰めています。ただ、彼のマニアックな感覚と80年代の音楽に対するストイックな姿勢は並みではないので、IRON DOGS聴いて「メタルも80年代風のヤツはなんか懐かしさがあっていいな」と感じたパンク・ファンにもぜひ聴いてもらいたいサウンドです。サンプル貼った曲なんか、ZEXの疾走ナンバーとまるで一緒の方法論ですね。生きのいいカナダの若さあふれるNWOTHMとかのファンじゃなくて、HELVETES PORTやBORROWED TIMEなどのファンにオススメしたい感じです。今後も大注目です!!



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・ZEX - Discography 2014-2015 CD 税込1,620円 (Cospe Fogo Gravacoes)

過去作品がことごとく反響を呼んで、パンク・ファンからメタル・ヘッズまで巻き込み日本での知名度も徐々に上がってきている女性Vo.カナディアン・パンク・バンド ZEXのディスコグラフィーCDが出てしまいました。こないだ出た2015年最新EPのFear No Man 7"だけでなく、Fight For Yourself 1stアルバムまで収録しています!!


Tracks 1-10 : Fight For Yourself LP (2014年)
Tracks 11-12 : Wanderlust 7" (2014年)
Tracks 13-14 : Savage City 7" (2014年)
Track 15 : from The Marshmallow Generation COMPILATION LP (2014年)
Track 16 : from Ragnarock Session TAPE(2014年)
Track 17 : from Fight For Yourself 7" (2014年)
Track 18 : Fear No Man 7" (2015年)


IRON DOGSやBASTARDATORなどのメタル・パンク・バンドで日本のファンを魅了してきたJo氏と、Vo.のGretchen Steel嬢を中心に結成されたバンドで、結成当初からJo氏は、メタル方面には、「BRATSみたいなバンドを新しく始めた」と説明していましたが、確かにこのZEXは、IRON DOGSで表現するメタル・パンクとは違っていて、MERCYFUL FATEギターのハンク・シャーマンが在籍したデンマークのプロト・ヘヴィメタル・パンク BRATSのように、キラー・パンク系のR&Rベースの楽曲をハードロック・エッヂのあるギターで演奏して、そこにベキ・ボンテージがVICE SQUAD脱退後にやってたLIGOTAGEのような、80's女性Vo.グラム・ハードロッキン・ポップスのキャッチーな歌メロを乗せた、NWOTHMパンクとでも呼びたい独自のスタイルを既に完璧に確立しています。曲によっては、ちょっとMETALUCIFER的でもあるリフ/疾走感/メロディーが、IRON DOGSとの強い共通性を感じさせて、今までのファッショナブルなストリート・パンク・バンドには絶対なかった、シケシケの鋼鉄哀愁はZEXの最大の武器と言えます。ストリート・パンク・ファンから、IRON DOGSにヤラレたメタル・ヘッズにまで話題騒然の注目株!!


*ジャケ・ブックレットにツメ噛み跡があるものがいくつかあったので、キレイなものから販売致します。

Japanese Darkness!!


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・SECOND TO NONE - Bab-ilu CD 税込2,376円 (Radical East)

90年代にタフガイ系メタリック・ハードコア・シーンから出現して以降、エクストリームな志向は極北へと深化し、デス・メタル / ドゥーム・メタル / ゴシック・メタルの要素を凝縮した極悪ブルータル・メタルコア・ドゥームを確立した大阪のSECOND TO NONEの超待望1stフルアルバムCDが、老舗レーベル Radical Eastからリリース。ハードコア上がりらしい窒息しそうな重量級のスラッジ・ドゥームに、女性Vo.のゴシック・メタル・パートも導入した、まさに集大成な内容の圧巻ドへヴィ作品DEATH!!


「そして遂にタクトは振り下ろされ、漆黒の旋律が舞う。台詞なき演者は闇の中、物語を語り始める....。 大阪Darkn' Heavy Invocate Orchestra「SECOND TO NONE」待望のファーストフルアルバム!」 1990年代、T.J.MAXX、DUG REVENGEと共に「HARDCORE BREAKOUT」で関西METALLIC HARDCOREシーンの中核をなし、 後のNEWSCHOOL HARDCOREの隆盛の一端ともなったバンド、SECOND TO NONE。 当時から今日まで、その極端なまでに異端な音楽性、そしてアウトプットを拒否しながらも 保持し続けるそのカルトなまでの存在感は、全くぶれることなく「孤高」であり続けている。 そして2016年、遂に彼らのファーストフルアルバムが完成した。 再録曲を含む全8曲のこの作品は、これまでの彼らの集大成でもあり、 圧倒的なスケールでその存在を再び現世に問いかける。 刻まれる度に細胞をゆっくりと侵食するかのようなリフとリズム、 全ての感情を咆哮に置き換え、中枢神経の深淵に突き刺さる声。 そして慟哭の調べに導かれ、聴く者は絶望の渦に飲み込まれてゆく。 METALLIC HARDCORE、DEATH/DOOM/GOTHIC METAL.... あらゆるエクストリームな音楽表現を血肉とした、唯一無二の轟音。 彼らにしか成し得る事の出来ないその音世界は、更に幽玄に鳴り響く。 前作「Marana Tha」より13年。 彼らが紡ぎ、織り成し続けてきた孤高の物語が今解き放たれる!(インフォメーションより)



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・SABBAT / SECOND TO NONE - Naked Breakers SPLIT 7" 税込1,000円 (Organized Sons Of Satan Osaka)

第1弾がHUMPTY DUMPTY、RIVERGE、TERROR SQUADの3バンドのSplitでリリースされていたOsoso RecordsによるNaked Breakersシリーズの第2弾は、三重ブラッキング・メタル SABBATと大阪ドゥームコア SECOND TO NONEという異色の組み合わせ!!両バンドとも初披露の曲を提供していて、ジャケットは白と赤の2種類あります。

今回のSABBATは北欧ブラックを思わせるスピード・メタルで、これまたかなり渋い!!フィンランドやスウェーデンのブラック・メタルにも通じるエピックを帯びたフリージング・リフがカッコいいです。そして同時発売の1stアルバムが全国的に大きな反響を呼んでいるSECOND TO NONEは、アルバムでの荘厳さに満ちた退廃ブラック・ドゥーム・スラッジを7"の片面にギュウギュウに詰め込んだような激重地獄!!



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・SABBAT - Envenom LP GREY COVER 税込3,240円 (Iron Pegasus)

日本を代表するブラック・スラッシュ・へヴィメタル SABBATの91年発表1stアルバムが、Iron Pegasusからジャケ色がグレーに変わって再プレス。歌詞インナーと1991年のインタビューの両面プリントになっているインナー付きで、今回はltd.116枚クリア/ブラック・マーブル・ビニールで入荷!!

日本スラッシュ・メタル黎明期特有の黒い雰囲気が強く出た名作であるのは言うまでもありませんが。Elizaveat氏のDxRxIxのTシャツ姿にも現れているように、ハードコアなスラッシュにも触発された当時の海外の初期デスラッシュ / ブラック・スラッシュ・レジェンド・バンドと同じベクトルでサタニックなスラッシュ・メタルを追及した、プレ・ブラックな作品としても重要視すべき名盤です!!



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・SABBAT - Karisma CD 税込1,620円 (Thrashingfist prod.)

三重ブラッキング・メタル SABBATの1999年発表6thアルバム日本語バージョンCDが待望の再発!!日本語バージョンCDは、恐らくオリジナル・リリースの1999年以来ではないでしょうか?今回はマレーシアのレーベルからのリリースで、ジャケ写真/ブックレットも一新しています。

このアルバムは、日本メタル特有の昭和哀愁メロディーが随所に散りばめられていて、スラッシュメタルの疾走感とジャパニーズ・メタルの泣きメロのバランスが完璧に素晴らしすぎます。この和泣旋律にも海外メタル連中は殺られてしまうんでしょう。ジャケ写真栄えする豪華なWジャケもカッコイイです。SABBATマニアックスのみならず、スラッシュ/ジャパニーズ・メタル・ファン必聴の名作と言える渾身の傑作!!



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・METALUCIFER - Heavy Metal Is My Way CD 税込1,620円 (Evil Dead prod.)

SABBAT "Envenom"のデジパックCDなどもリリースしていたマレーシアのEvil Dead Productionsからリリースされた、METALUCIFERの2015年5月、名古屋での結成20周年ライブを収録した12曲入りCDです。この時のライブについて語ったGezolucifer氏自身によるライナー・ノート(英語)と、当時の写真も掲載したジャケも見てて楽しいです。

Thrashing Rage To The Death!!


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・SODOM - Obsessed By Cruelty 2LP DELUXE 30th ANNIVERSARY EDITION 税込3,996円 (Wax Maniax)

先ごろ、ベイエリア・スラッシュ・メタル VIO-LENCEの1stアルバムをデラックスな2枚組LPで再発して注目を集めたアナログ盤専門レーベル Wax Maniaxが、とんでもない事件級の再発盤をリリースしてきました。ジャーマン・スラッシュ・メタルを代表するバンドであり、MAYHEMとSARCOFAGOというオリジナル・ブラック・メタル2大バンドが完全崇拝したことでブラック・メタルのルーツともされるSODOMの1986年発表1stフル・アルバムを、発表から30周年を記念して2枚組LPで再発。既に国内外スラッシャーを狂喜させている話題のリリースですから、「待ってました!!」とすぐにポチってくれる方も多いでしょうし、この再発の情報を知らなかった人でもスラッシュ・メタル・ファンならば、「?!Obsessed By Crueltyが2枚組で再発ってことは、もしや遂に・・・?!?!」とワクワクしてしまうことでしょう。この2枚組LPは、80年代のスラッシュ・メタル作品最大の謎の1つとされる、ドイツ盤とUS盤で内容の異なった本作をセットにしたものなのです。


U.S. VERSION

SIDE A
1. Deathlike Silence
2. Brandish The Sceptre
3. Proselytism Real
4. Equinox
5. Obsessed By Cruelty

SIDE B
6. Fall Of Majesty Town
7. Nuctemeron
8. Pretenders To The Throne
9. Witchhammer
10. Volcanic Slut


GERMAN VERSION

SIDE C
1. Deathlike Silence
2. Brandish The Sceptre
3. Proselytism Real
4. Equinox
5. Obsessed By Cruelty
6. After the Deluge

SIDE D
7. Fall Of Majesty Town
8. Nuctemeron
9. Pretenders To The Throne
10. Witchhammer
11. Volcanic Slut


CDは過去にブート&オフィシャルで何度か入荷させてきましたが、このアルバムはとにかくややこしい。自分も過去の解説を確認してみると、完全にあべこべに捉えていた時がありました。このアルバムの最初の録音はSODOMが契約したドイツのレーベル Steamhammerからダメ出しされたため、すぐに録り直しされています。Steamhammer盤と、USでライセンス・リリースしたMetal Bladeバージョンは録音が全く別で内容も一部異なり、その後何度となく再発されてきたCDは全てMetal Blade盤LPバージョンでリリースされてきました。ここまで聞くと、オリジナル・リリース以降再発されていないSteamhammer盤LPバージョンの音源がダメ出しくらった最初の録音だと思ってしまいますが、実は真逆で、Steamhammer盤LP音源が再録後の音源で、最初の録音のボツ音源が手違いでMetal Bladeに送られてLPとなってリリースされてしまったのです。しかも不思議な事に、以降、その後のオフィシャルCDは全て、何故かボツにされながらも手違いでMetal Bladeに送られてLP化されてしまった最初の録音バージョンでずーーーーーっと再発され続けているのです。ここで、なぜSteamhammerが再録させたバージョンで改めてCDをリリースしないのか?という最大の疑問が浮かびますが、これが更にややこしい話で、オフィシャルCDはどのバージョンにもどこかしらクレジットに誤りがあるというのです。つまり、再発に携わった関係者や、最初の録音にダメを出して再録をさせたSteamhammerのレコード会社の人間までもがことごとく、再録音源でしっかり製品を作ってると勘違いしながら長年に渡りボツ音源を堂々とリリースし続けているという、コントのような歴史を歩んでいる作品なのです。ってことで、間違ってないかな?再録バージョンLPにはAfter The Delugeという曲が追加されていて、これはボツになった最初の音源では録音されていないのに、ボツ音源が送られてきてそれをそのまま使用したMetal Blade盤のLPにも、収録されてないAfter The Delugeのクレジットが裏ジャケにあったり、あと、イントロの違いとか有無とかもありますが、もうやめときましょう・・・。事実を把握してる人も、してなかった人も、この解説読んでくれてる人も、自分も、またワケがわからなくなりますから・・・。

しかしこの作品、そんなジョークみたいな話では済まされない、エクストリーム・ミュージックの歴史に於いても凄まじいインパクトと影響力を放ち続ける作品なのです。世界中のメタルヘッズに衝撃を与えた神業のようなバラバラな演奏の前作 Outbreak Of Evilには、VENOMウォーシップな姿勢がまだ随所に感じ取れたけど、本作はオリジナリティーや独創性に富んだムチャクチャさという点で究極に達しています。もはや彼らが目指したところやルーツを超越してしまうほど原型がわからない、つまり何をやってるのかわからないけど、前作より猛烈にスピード・アップしたカオティックなブラック・メタルが大噴火した、まさしくヴォルカニックなスラッシュ・アルバムです。 MAYHEMがDeathcrshで再現したかったのは絶対にこのトーンとカオスだったでしょうし、SARCOFAGOの音楽性にもOutbreak Of EvilよりもObsessed By Crueltyの方が影響大だったと思います。コレを聴かなければ、SODOMの本質と言うよりも、オリジナル・ブラック・メタルの連中が目指した理想が理解できないだろうし、初期NAPALM DEATHが目指してた感覚がこのアルバムだったというJustin Broadrickの証言もあるそうです。確かに、速さは完全にスピードコアです。

そしてVIO-LENCEの2枚組LPを手に取って感激した人ならば、今回も期待に胸を膨らませていることでしょうが、今回も仕上がりが完璧で言うことなし!!素晴らしすぎる!!!666!!!良く知ってるヤツからレアなものまで、当時のラインナップのメガ激渋カラー写真満載のゲートフォルド・スリーブで、歌詞インナーの裏面にはファンジン記事やインタビューなどを転載しています。Metal Blade盤音源LPとSteamhammer盤音源LPでは、ラベル面もそれぞれの仕様をまねたデザインで、アジなことをやってくれています。VIO-LENCEの時はカツカツの状態であの値段設定でしたが、今回は円高がだいぶ盛り返してきてたので、ここまで値段抑えることができました。それでももちろん売る方はかなりしんどい値段設定だけど、この歴史的最重要作の念願のアナログ盤再発2枚組LPを、この値段でも躊躇したり、興奮もしないのならば、そんな人はもう持ってるSODOMのLPは全部処分したほうがいいでしょう。なんてったって、これはAngelripper氏自身が望んでた再発なんですから!!!Buy AND Dieeeggghhh!!!666!!!



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・POISON (Germany) - Bestial Death LP LTD.50 DIE HARD SPLATTER VINYL 税込4,968円 / LTD.100 BONE/GREY VINYL 税込2,916円 (F.O.A.D.)

1984年録音の1stデモ Sons of Evilが2015年に突如初オフィシャルLP再発されて、世界中のダイハード・メタルヘッズを混乱に陥れた、伝説のジャーマン・デスラッシュ・イーヴィル・スピード・メタル・バンド POISONの2ndデモ音源と3rdデモ音源もF.O.A.D.から再発されました。Iron Pegasusからのディスコグラフィー・アルバム Further Down Into The Abyssはベスト盤的編集でしたので、このF.O.A.D.からの最初期デモ再発シリーズが、POISONのデモ音源をフル収録した初めてのオフィシャル・リリースとなります。もちろん、Further Down Into The Abyssアルバムに未収録の曲もあります。スプラッター盤でシルクスクリーン・パッチとナンバリング入りエクストラ・カバーが付いたltd.50枚ウルトラ・ダイハード・エディションと、ltd.100枚のカラー・ビニールの2種入荷で、どちらも共通のブックレットが付いてます。もちろん両バージョンともレーベルで即完売しましたので、今回のみの入荷になります。こちらは1985年に発表した2ndデモ音源で、過去にブート再発もされていた、マニアには人気の高い音源です。

このバンドは1982年に結成され、活動時にはデモを発表したのみでしたが、2000年代からブラック・メタルの始祖的バンドとしてアンダーグラウンドで再評価が高まり、Further Down Into The Abyssアルバムのリリースで遂にヴェールを脱ぎ、世界中のサタニック・スラッシュ・メタル・マニアを狂喜させました。SODOM, POSSESSED, MANTAS ~ DEATH, NECROVOREなどに匹敵する、ハードコアのスピードを導入した凶裂に黒いスピード・メタルですが、BLACK SABBATHからの影響も打ち出したスロウネスは、HELLHAMMERとの共通性も感じさせます。付属のブックレットが今回も最高の内容で、当時のファンジン・インタビューも多数転載していて、VENOM, SODOM, CELTIC FROSTなどのプレ・ブラック・メタルなスピード・メタルをハードコア・ブラック・メタルと呼び、要所要所に「ハードコア」という形容を用いてるのが興味深いです。さらにBLACK SABBATHやMERCYFUL FATE、CIRITH UNGOLなどもフェイバリットとして挙げて、それらのバンドに影響はされているが、俺達は独自のスタイルを確立している、と、随所に自信満々な発言が見られます。そしてレコードに針を落とすと、衝撃のプリミティブ・ハードコア・ブラック・メタル地獄!!よくもまぁハンク・シャーマンがどうのとか言えたな、と呆れるよりも感心してしまうほどの中学生レベルな演奏ながら、1985年にしてスピード・ハードコア&ドゥームな完璧な志向と、周りがどう捉えようと揺るぎのないこの絶対的な自信が、POISONをここまで魅力的にしているのでしょう。その確固たる信念が極渋なメタル・ファッションにも強く表れているのもカルトな人気に油を注いでいるわけですが、ブックレットにはもちろん素晴らしい写真も満載!!モノクロが最も似合うバンドだと思います。



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・POISON (Germany) - Awakening of the Dead LP LTD.50 DIE HARD SPLATTER VINYL 税込4,968円 / LTD.100 BONE/BROWN VINYL 税込2,916円 (F.O.A.D.)

こちらは1985年に発表した3rdデモ音源で、過去にブート再発も恐らくされていないはずです。スプラッター盤でナンバリング入りエクストラ・カバーが付いたltd.50枚ウルトラ・ダイハード・エディションと、ltd.100枚のカラー・ビニールの2種入荷で、どちらも共通のブックレットが付いてます。やはりこちらも両バージョンともレーベルで即完売しましたので、今回のみの入荷になります。Sons of EvilデモLPでパニックになったせいか、今回は他国のレーベル関係者などから既にけっこうな問い合わせをいただいてますが、買ってすぐに$150くらいで売ってるような奴も既にいますので、突っぱねてます。ぜひとも日本国内の方々に買っていただいて、日本にもまだまだ熱心なワックス・マニアックスが存在することを証明してやりましょう。各バージョン1枚づつのご注文はOKですが、複数枚買いは今回はご勘弁ください。

前作 Bestial Deathデモまではそのスピード・ハードコア&ドゥームな完璧すぎる志向と中学生レベルの演奏のデコボコ・ミスマッチが最凶にカルトでしたが、この3rdデモはBestial Deathデモと同じ1985年録音ながら、劇的なまでの信じがたい大進化を遂げています。ダークネスをもちろん失わずに、後に出現してメタル・シーンの動向を変えた80年代後期のデス・メタルを完全に彷彿させるジャリジャリに重厚なリフ・ワークが備わって、しかもハードコアから強くインスパイアされた猛速スピードは衰えてなく、これは1985年の音源としては相当革命的だったはずです!!!衝動に満ちたヘッドバンガーズらしい自信満々な発言がこの作品以前から多かったけど、それもただのビッグマウスではなかったということを、このデモで証明しています。こちらの付属ブックレットに掲載の当時のインタビューを読んでも、やはり「ハードコア」というキーワードは重要で、要所要所で使用し、POSSESSEDからCRUCIFIXまで「ハードコア」なフェイバリット・バンドとして名前を挙げています。あと、以前のインタビューではSODOMは知り合いか?と聞かれて、「いや、住んでるところが遠いから、まだ友達になってないんです」なんて言ってたけど、この頃になるとDESTRUCTION, NECRONOMICON, BACKWATERなど友達も出来てたみたいです。極渋なメタル・ファッションのメンバー写真も満載!!!666!!!



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・ANGEL DUST - Into The Dark Past CD 30th YEAR ANNIVERSARY EDITION 税込2,376円 (Under Fire)

オリジナルLPは名門 Disaster Recordsから1986年にリリースされていたジャーマン・スピード・メタル大傑作 ANGEL DUSTの1stアルバムが遂にオフィシャルCD再発。このアルバムは当時Scratch RecordsからのCDバージョンもありましたが、マイナー・メタル・レーベルが80年代中~後期に既にCDもリリースしていたのは珍しかったこともあり、オリジナル盤CDは人気のレア・アイテムで、その後ブートが乱発されていました。レコーディング・データが1986年と掲載されていたので混乱を招いて情報が交錯していますが、恐らくScratch Records盤CDはDisaster盤LPよりも後の1988年のリリースだったと思われます。また、CDコレクターには良く知られていることですが、当時CDのプレスで先進国だったのは日本,フランス,オーストリアなどで、海外のマイナー・レーベルでイチ早くCDをリリースしていたレーベルは日本でプレスすることも多く(初期CombatリリースやMISFITSのベスト盤など)、このANGEL DUSTのオリジナルCDも日本プレスでした。

と、トリビアを語るのもいいけど、このCDはギリシャのNo Remorse Recordsが大々的に宣伝して再発してますので、既に日本のスラッシュ・メタル・ファンの方の多くが入手されてることでしょう。当店でも待ってくれたお客さんがいらっしゃいますし、自分も好きな作品ですからNo Remorseにはコンタクトしてましたが、「そんな枚数じゃぁ、卸はできないなー」と今回は強気に出られてしまい、ショボい商売のウチはショボくれてました。ところがどっこい、以前に愛に満ちた最高の仕事でLIVING DEATH "Protected from Reality+Back to the Weapon" CDを再発していたメキシコのUnder Fire Recordsがまたしてもやってくれました。No Remorse盤も1stデモをボーナス収録してましたが、こっちのUnder Fire盤はそれプラス1988年ライブも追加した全17曲入りで、しかもメンバー写真のミニポスター付属!!No Remorse盤もおんなじなのか知りませんけど、Under Fire盤はもちろんジャケ・ブックレットも写真満載で大充実。Under Fire Records万歳!!


Tracks 1-8 : Into The Dark Past ALBUM (1986年)
Tracks 9-14 : Marching For Revenge DEMO (1985年)
Tracks 15-17 : Live Bochum, Germany, August 1988


内容は初期スラッシュ・メタル・ファンならば絶対に熱くならざるを得ないサウンドで、ジャーマン・スラッシュ・ファンにも、USのスピード・メタルが好きなヘッドバンガーズなどにも大人気の名盤です。ロウな爆発力が魅力のEXUMERやDARKNESSなど、レーベル・メイトの他ジャーマン・スラッシュ・メタル勢よりもタイトで整合感があり、リズムもリフも切れ味がアメリカン・スピード・メタル・スラッシュにも近いところがあります。しかし楽曲とパワーはまさしくジャーマン・メタルで、幼稚な例えで表現するなら、初期HELLOWEENにMETALLICAのダイナミズムを加えたよう、とでも言えばよいでしょうか。とにかくカッコいい!!メロディックなギター・ワークはこれぞジャーマン・メタル!だし、恐らくA級バンドしか聴かないような人が減点ポイントとしてあげるマイナー臭全開のVo.も、ANGEL DUSTの長所だと敢えて言いたいのです。事実、歌唱力の高いVo.が加入して変わったのか、それとも曲調が変わったから歌唱力の高いVo.が加入したか、どっちか知りませんが、SCANNERのVo.が参加した2ndアルバムは、この1stに熱狂したスラッシャーには向かない甘めのメロディック・メタルの印象が大幅に強まりました。そしてボーナスの1stデモ音源がまた激渋かっこいい!!!文句なしのグレート・リイシューです!!



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・CARRION - Evil is There Demo 1985 LP 税込2,484円 (Weird Face prod.)

後にVo.がDESTRUCTION "Cracked Brain"アルバムに参加したことで日本でも注目を浴び、先ごろMarquee RecordsからCDも各種再発されたスイス・スラッシュ・メタル・バンド POLTERGEISTの前身バンドとなったCARRIONのデモ音源が、単独で初ヴィニール化再発。このバンドの1stアルバムは1986年に発表され、2014年にHigh Rollerからアナログ盤が再発されていましたが、今回再発されたデモ音源は1985年録音で、1stアルバムに未収録の4曲を含む全12曲入り。MORBID SAINT "Destruction System" LPを初オフィシャル・ヴィニール化再発して一気に株を上げたギリシャのWeird Face Productionとその盟友レーベル Kill Yourself Production、そしてポルトガルMPDS野郎 SUBCAOSのVo.のへヴィメタル・レーベル Blood & Iron Recordsの3レーベルによる共同制作で、ltd.250枚ナンバリング入りのマイクロ・プレス・リリースです!!

これぞ熱きクサレ80'sユーロ・スラッシュ・メタルど真ん中!!なサウンドが素晴らしいカルト・バンドです。DESTRUCTIONやNECRONOMICONを思わせるクラシカルなメロディー・センスを垣間見せる、手数ならぬ指数の多いリフが特徴的なダーク・ラッシュ・メタルで、アルバム・タイトル曲はカナダのOUTBREAKに匹敵するジャパニーズ・ハードコア・チックなメロディーからSODOMのパクリのようなサビへと展開し、そしてクライマックスで「イボイボイボイボイボイボイボイボ!!!!!」と、しつこくEvilを連呼するクサレ・スラッシュ・メタル・アンセム。この曲はいつ聴いてもニヤけながらもゾクゾクしてきます。そしてこのバンド、ルックスがまた素晴らしくて、まさにデストラクジャン着用の正統な資格を持つバンドならではの(と言っても、DESTRUCTIONに参加したVo.はまだこのCARRION時代には居ませんが)Dカン革ジャン姿が激渋すぎます。音質も素晴らしいクォリティーで起こされていて、西ドイツ・スラッシュ・メタルに燃えたヘッドバンガ―ズにも絶対オススメのカルト・ユーロ・スラッシュ・デモ・アルバムです!!



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・LETHAL PRESENCE - Unholy Alliance LP WHITE VINYL 税込2,592円 / BLACK VINYL 税込2,484円 (Ripping Storm)

オブスキュア・スラッシュ・メタルの宝庫 カナダ・トロントで活動したLETHAL PRESENCEの1987年に発表したデモが、イタリアのRipping StormからLP化。初めて再発されるバンドですが、マニアックなスラッシャーや、初期デス・メタル・ファンでも名前に聞き覚えのある方がいるかも知れません。このバンドは、OBITUARYの前身バンド XECUTIONERが収録されていたことでも有名な初期デスラッシュ・メタル名作オムニバス Raging Death LPに参加していたバンドで、後期SLAUGHTERやSTRAPPADOのギタリストだったBobby Sadzak氏らが1985年~1988年の短期間にやってた、知る人ぞ知るスラッシュ・メタル・バンドです。ドラムが流動的だったみたいで、Raging Deathの時は最初期SACRIFICEドラマーのCraig Boyle氏が、そして本作デモではINFERNAL MAJESTYの名作1stアルバムで叩いていたRick Nemes氏がドラムを担当しています。


Tracks 1-7 : Unholy Alliance DEMO 1986
Tracks 8-9 : Rehearsal 1986
Track 10 : Live Toronto Oct.19.1985
Track 11 : Rehearsal 1987


もう、以上のバイオグラフィー紹介だけで、カルト・スラッシュ・メタル・ファンならばガマンならないはずでしょう。SLAYER起源のキラー・テクニカル・リフが随所にきまるスラッシュ・メタルで、SACRIFICEとDARK ANGEL (Don Dotty時代)の中間のようなサウンドが文句なし激渋のオブスキュア・スラッシュ・メタルです。POSSESSEDが正統派スラッシュに寄ったような感覚もあったり、RECIPIENTS OF DEATHっぽくもあるし、当店の過去入荷作品で例えたら、SAVAGE DEATHやFANTOM WARIORのようなアメリカン・パワー・スラッシュ好きにもオススメです。RAZORのシープドッグや、INFERNAL MAJESTYのクリス・ベイリーみたいな低音のクールなVo.も激渋で、ハードコアとメタル・ダークネスの融合では極上のスラッシュ・メタルを生み出してきたカナダのバンドらしさも満点なので、初期デモ時代のSOOTHSAYERやAGGRESSIONなどのファンにも非常に魅力的なサウンドです。たいがいは埋め合わせのようなものが多いリハーサル音源もこのバンドは素晴らしくて、ラストのリハがまた最高にカッコいい!!このLPで1番のキラー・トラックと言っても過言ではないでしょう。

限定500枚プレスで、ltd.100枚カラー・ビニールはナンバリング入りステッカー付き。インナーにはデモ・カセットのオリジナル・スリーブ写真/フライヤー/メンバー写真などを掲載して、さらにBobby Sadzak氏のインタビューも掲載してるんですが、これもかなり面白いです。Fringe / Diabolic ForceのBrian Taylerって、YOUTH YOUTH YOUTHのVo.かーーー!!!



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・WARGASM - Why Play Around? LP 税込3,672円 (The Crypt)

先にCDでリリースされて全国規模で大反響のWARGASM 1stアルバムが、アナログ盤もThe Cryptから再発されてしまいました。日本は他に類を見ないCD>LP大国ですし、Profileのオリジナル盤LPはCDと比べてレア度は格段に落ちるわけですから、これは調子に乗るとコケるぞ...とは、わかっていても、やはり本作初のカラー・ワックスでの再発もあるとなれば、興奮せずにはいられませんでした。興奮しすぎてThe Cryptにはまんまと今回もカモられてしまいましたが、到着した素晴らしい仕上がりの現物を手に取ってしまったら、レーベルの口車にまたしても乗せられたことも忘れられます。

ボストン・スラッシュ・メタル WARGASMの、1988年にProfileの流通で発売されたこの1stアルバムは、WARGASMが直接契約したRock Hotel RecordsとProfileとの間での流通提携が突如打ち切りになったため、実は完成から1年以上経ってからの発売だったそうです。CRO-MAGS, MURPHY'S LAW, LEEWAY, あとDISCHARGEやDESTRUCTIONのライセンス・リリースなどもしていたProfile Recordsは、当時関わったハードコア・シーンのバンド界隈では非常に評判が悪いけど、その原因についてもBob Mayo氏は今回の再発盤のライナー・ノートで触れていて、RUN DMCのビルボード・チャート1位獲得でProfileは完全に舞い上がってしまい(Profileは元々老舗のヒップホップ・レーベル。余談ですがSLAYERやDANZIGも契約したDef Jamもヒップホップ・レーベルとして有名でした)、地道なプロモーション活動やディストリビューションなど一切やらなくなったのが、ちょうどWARGASMのこのアルバムを発表した頃だったそうです。MOTORHEADが大好きだった3人がOVERKILLという名前でバンドを始めて、その後MANIACに改名し、Rich(ギター)とBob(ドラム)のSpillberg兄弟がローディーをやっていたSTEEL ASSASSINからいろいろアドバイスやチャンスをもらった初期の話など、長文ですがライナー・ノートもとても面白いのでぜひ読んでほしいです。

ZOETROPEとこのWARGASMは、アメリカのスラッシュ・メタル・バンドで1番大好きなのに、一体どういうところがカッコいいのか自分にはなかなか上手く説明できません。とにかくキャラと雰囲気と曲と演奏と、全てがメガ渋いとしか言いようがないのです。全パートが堅実な素晴らしい演奏力で、多くのバンドがやりたいことに演奏力が追いついてなかったのが当時のスラッシュ・メタルの良さでもあったわけですが、WARGASMの場合は出来ることを全てやってしまわないような渋さが当時から感じられました。WARGASMの特徴に速くない曲が超激渋だという点がありますけど、ベイエリア・スラッシュ・メタル・バンドのつまんないミドル・テンポの曲だけになった80年代後期~90年代初め頃のアルバムとはまるで違う話で、確かにWARGASMの速い曲の爆発力はモノ凄いんですが、最強のアンサンブルで一見地味だけど難易度の高い曲を淡々と演奏する様は、やっぱり速くない曲の方がメガ渋で最高にカッコいいです。BobのNWOBHM崇拝と、WRECKING CREWやBIOHAZARDなどとも仲の良かったRichのハードコア趣向が完璧な形となって融合した結果、CARNIVOREとは違った表現方法で、MOTORHEADやTANKに代表される男臭い3ピース・メタル・バンドの理想的なスタイルを確立していたと思います。バッキバキのソリッドなサウンドがモダン・スラッシュ好きにも受けている反面、リアル・タイムで体験したアラフォーにも熱狂的に支持されているのはそういう男臭さと、MERCYFUL FATEみたいな曲のBullets & Bladesのように、へヴィメタルの古典がしっかり土台にあるのがヒシヒシと伝わってくるからだと思います。

ゲートフォルド・スリーブの内側にレア写真とBob Mayo氏自身によるライナー・ノートを掲載したグロッシーなジャケが感動的なまでに素晴らしく、歌詞は付属のインナー・シートに掲載。限定500枚プレスで、ltd.175枚ブラック・ビニール / ltd.175枚レッド・ビニール / ltd.150枚クリア・ビニールの3種リリース。何度も言いますが、カラー盤は本作では初です!!

CHURCH OF MISERY T-SHIRTS


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・CHURCH OF MISERY - Summer European Tour 2014 T-SHIRT 税込2,160円 (ご予約受付商品)

劇的な新ラインナップでニュー・アルバムを発表した東京マスター・オブ・ドゥーム、CHURCH OF MISERYのTシャツ各種を、ご予約をお受けして販売致します。新作の入荷は当店は3月中旬くらいになりそうですので、Tシャツと新作を同時に販売/ご精算もできるかと思います。

こちらは2014年夏のヨーロッパ・ツアーTシャツ・ゾンビ・デザイン。ボディはGildanのsoftstyle、サイズはSとLの2種です。



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・CHURCH OF MISERY - European Tour 2014 T-SHIRT 税込2,160円 (ご予約受付商品)

こちらは2014年ヨーロッパ・ツアーTシャツで、ボディはFRUIT OF THE LOOMのValue Heavyweight、サイズはM / L / XLの3種です。



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・CHURCH OF MISERY - Thy Kingdom Scum T-SHIRT 税込2,160円 (ご予約受付商品)

こちらは前作 Thy Kingdom Scumジャケ・デザインで、残りはXLサイズのみだそうです。ご注文が残り在庫数に達した時点で締め切ります。ボディはGildanのHeavy Cottonです。

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